テラーノベル
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〈うたい視点〉
「僕、最初川で死のうとしたけどさ…意外と目立つよね。入ろうとしたら不審がられるかも。」
「あー…確かに、ニグさんに見つかったんだもんね。だったらあんま目立たないとこかな…死ぬ瞬間だけは見られたらいけないから。」
多分こんなデート先を決めるようなテンションで話す内容じゃない。
けど楽しい。凸さんが隣にいるから。
「絶対に助からない死に方、か…」
「首吊りとか…?けど失敗したときが一番嫌だな。苦しさが残るだけだもん。」
「…それより手っ取り早い方法があるよ。」
「…?」
「うたちゃんってさ、高いところ平気?」
〈さぁーもん視点〉
…怖い
今の凸さんと、うたいさんが…
二人の関係は元通り…ではあるはずなんだ。
けど…なんだ、ろ…この胸騒ぎ…
俺は病院での二人を思い出す。
笑顔、けどそれが恐ろしい。
何か、とっても恐ろしいことを考えている気がする。
〈うたい視点〉
僕は今凸さんに抱き締められてる。
凸さんの体温、匂いが間近に感じられて、僕は凄く幸せ。
少し前まで、もう叶わないと思っていたことが、今こうして叶ってる。
「…ね、凸さん」
「ん?どうしたのうたちゃん」
「お腹空いちゃった。何か作って」
「…もちろん…!好きなの作って上げるよ!」
絶対、絶対に
もう誰にも渡すもんか、絶対に離さない。底まで凸さんと一緒に堕ちきってやる。
コメント
1件
続きありがたい…凸うたの狂依存感が好きです…!さもさんが結構察しいいですね…