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願わくは_。
⚠️ 下手
主人公不明
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『 願はくは 花の下にて 春死なむ 』
そう歌うほど桜を愛した先人は、
願い通り桜の頃に死を迎えられたのだと、
そう知ったのはごく最近のことで。
自分の望んだタイミングで、
望みどおりの最期を迎えたいだなんて、そんな話。
まるで良く出来たドラマみたいだね、と。
満開の桜の下。
そんなことを呟けば、 夢があらへんなぁ、と
隣を歩きながらアイツは笑った。
そんな風に笑うけれど、
自らの終わりを生きているうちに考えることの、
どこに夢があるのだと。
そう言いかけて、思い留まる。
確かに咲き誇る桜の花はとても美しくて。
春の柔らかな陽射しに照らされて、
この下で眠るように最期を迎えられたなら、
それはそれで、なんて_
考えてしまう程度には、 自分もその花を想う心があると気付いて。
それを見透かしていたかのように、
アイツはその花の下で笑っていて。
なんだか少し頬が熱くなって。
それを誤魔化すように視線を彷徨わせながら、ふと思い出す。
この国には言霊(ことだま)という考えがあるそうで。
口に出して紡いだ願いは、言の葉(ことのは)にのって
神の元へと届くのだという。
だから、きっと先人も桜への想いを歌に込めて、
何度も何度も歌ったのだろう。
願わくは、ああ、どうか願わくは、と。
それ程までに恋焦がれた花に見守られ、
生涯を終えた彼は最期に何を思ったのだろうか。
残念ながら今となっては、知る術なんてないのだけれど。
そんな風に小賢しくあれこれ考える俺の耳に、
不意に聞こえたアイツの声。 綺麗やな。
それは真っ直ぐに届いて、響いて、シンプルに胸を打って。
ああ、そうか。 案外、単純だったかも、なんて。
花のようなその笑顔を見ながら、ふと思い立つ。
もしーーーもしも、言霊というものがあるとして。
俺は何を言の葉にのせて願おうか。
うん。たとえば、そうだな。
二番煎じは少し気恥ずかしいけれど。
先人にあやかってみるのなら、
願はくは お前の元にてーーー
口に出したところで、花の下。
桜色のアイツが、優しくオレの手を引いた。
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お疲れ様でした。
「 僕的には、
主人公↪rd、 アイツ↪kyo
って思ってるんですが、
皆さんは誰を当てはめて見ましたか?
コメントお願いします!
お読みいただき、ありがとうございましたっ 」
次回↪『想いを伝えたあの日から』
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