urjp
両片思い
リクエスト
結末どうなるかの要望はなかったので今回の結末は個人の自由みたいな感じで終わってます。
「ur、何してんの、行くよ」
「…あ、うん」
拗らせすぎたこの恋はどうやったら解消されるのだろうか。そんなことを考える日々が日に日に増していく。
彼の仕草が好きだ。彼の笑った顔が好きだ。彼の涙もろいところが好きだ。全部好きだった。でもその想いは意気地無しの俺から伝えられる言葉じゃなかった。
「お前いつまでその恋拗らせるつもり?」
「はいはいお前にはわかんないだろうな」
「まあ事実、俺彼女いるし」
こいつは同じ高校に通うya。基本頼りにならないけど話を聞いてもらう面ではよく頼りにしてる。
「自慢しに来たなら帰ってくださーい」
「だから想い伝えればいいじゃん」
「あのな、俺が思い伝えられるんなら10年もこの恋拗らせてないわ」
小さい頃から幼なじみだった。家も近くよく遊んでいた。そんな小さい時に交した約束は今でも覚えてる。
「なんで伝えたくないの?」
「拒絶されるのが怖いから」
「あーね」
「女ならまだしも男だぜ?引かれてもおかしくない」
「そう思うなら諦めたらいいじゃん」
「俺もそうしたい、でも無理なんだよ」
「お前独占欲強いもんな」
嘲笑うかのようにこちらを見てくる。
「後方彼氏面って言うの?それみたい」
「別に彼氏面してねぇし」
「どう考えてもしてる」
「…してねぇし」
「いっそのことjpが誰かと付き合ったらお前も諦めつくんじゃね?」
「…いや多分無理だと思う、俺そいつ殺す自信ある」
「マジでお前怖すぎ笑笑」
「俺がいちばんjpさんのこと分かってるし」
「お前らずっと一緒にいるもんな」
「最近jpさん全然俺のとこ来てくれない」
「元々お前が行ってばっかだっただろ」
「だまれだまれ」
「別にお前のこと一切意識してないってわけじゃないと思うけどな」
「まじで?」
「大マジよ」
「この前映画見に行ったじゃん?そん時俺、jp、urだったじゃん、席」
「うん」
「でurが俺が持ってるポップコーン取るためにjpにちょっと体重かける姿勢になったじゃん?」
「あぁ、うん」
「あん時ちょっと照れてたよ」
「えまじ?」
「まじ」
「なんでそん時言ってくれんかったん?」
「言おうと思ったけど忘れてた」
「ふざけんなよ意識してるかもって知ればさすがにアピールしてたって…」
「というか二人でどっか遊び行けば?」
「そこでアピールしろと?」
「そゆことー」
「おすすめのデート場所教えろ」
「自分で調べろ笑笑」
「なんの話ー?」
「あ、jp」
「え、jpさん!?」
「え、なに、そんなに驚くところ?」
「いやだって…いつも来てくれないじゃん」
「たまたま用があったから来ただけ、そしたら2人が楽しそうに喋ってたから」
これは嫉妬した、のか?
「なに、間入っちゃダメだった?」
「いやそんなことない、というかurがjpに話あるらしいよ」
は?まじでこいつやってる。
「なに?」
「え。いや、その、」
「ないならもう行くけど」
「今度どっか遊び行きません、か」
「…ふ、なんで敬語笑」
「いいよ、場所考えといて」
「え、まじ」
「なんでダメって言われると思ったの」
「…確かに、」
「またね、ur」
「おれは!?」
「yaくんも、笑またね」
「……お前よくそれで片思いなんて思えたな」
「なんか両思いな気がしてきた。今から全校生徒の前で告ってくるわ」
「早とちりしすぎだばか」
コメント
8件

好きです。マジで好きです。超好きです。え神ですか?神ですね。好きです。