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杏 「愛莉様!、いますでしょうか。」
息を切らしながら、扉を開けると、寧々も一緒にいた。
愛莉様、この国の時期王女。
色々鋭く、叱ってくれる。
みんなの姉貴みたいな存在だったのに、今はこんな、可憐で、美しい女性になっていた。
寧々、遊撃班副隊長補佐。
今は、一応補佐という形になっているが、いつしか副隊長になるだろうとルカ様の人を見る目で、補佐になっている。
入団して、2ヶ月。
あんまり人と関わることはないが、類、司とは仲良くしている様子。
愛 「杏!、大丈夫だった?」
寧 「杏……様、。」
かすかに震えている二人を見ては、後ろの物置を案内した。
気のせいか分からないが足音がこちらに近づいてくる。
杏 「狭苦しい所ですが、少しこちらでお待ちください。」
愛 「杏?、顔が、……」
杏の顔は眉間に皺を寄せては、難しい顔をしていた。
杏 「いえ、愛莉様、寧々、私が扉を開けるまで、絶対に出てこないでください。」
愛 「……、わかったわ。」
寧 「はい。」
その後、物置を後にした。
案の定、扉を開けてきたのは、知らない女剣士。
殺気が漏れている。
杏 「入口の門番は、どうしたんですか?」
ひと目でわかった。
この人は私の格上。
冷汗が私の頬をなぞる。
遥 「弱い。貴方も。」
剣をこちらに向けられては、私も向け返す。
その瞬間音もなく、ただ右腕の痛みだけが残った。
杏 「……は ?」
状況を理解できなかった。
何が起きた、早かった?、魔法?、いや違う。
頭の中ではパニック状態だった。
腰に力が入らなくなる。
遥 「ほらね、弱い。」
青髪の女は剣をさえに入れては見下してきた。
杏 「っ……、」
止血、そうだ止血。
止血してから、その、その、。
左手で傷口を無理やり押えては、ふらふらと、立ち上がる。
杏 「……、」
遥 「あれ、……。」
私が立ったことに驚いたのか、目を丸くする。
まだ、戦わないと。
杏 「はぁ ッ !!」
遥 「……」
その瞬間、動きが止まった。
腹が暑い、口から血が出ている。
こんなに、差があるんだ。
私は、倒れてしまいそうだった。
なんなら、目を開いてる事さえも凄いと、自分で思う。
でも、剣も握れないや。
司 「あ ……ん ?」
その時、扉から声がした。
杏 「後は、…… た のみ ます 。」
私は壁に寄りかかるように、倒れた。
侵入された後、俺は広場に向かった。
この時間、ルカ様はお茶をしているはず。
扉を開けると、隠れている、ルカ、こはね。
2人を守るように警戒しているMEIKO。
良かった、無事だ。
M 「司、何が起こっているの?」
MEIKOに近づきジェスチャーした。
ルカ様、こはねを怖がらせないように事前に騎士団で決めたものだ。
MEIKOの目は、どこか困惑していたが直ぐに落ち着いたのか、
M 「そう、 わかったわ。」
その後、広場を後にして愛莉の部屋に向かった。
扉は何故か空いていて、部屋に入ろうとすると、杏が、腹を切られ、右肩も切られて、血を出しすぎてしまっている。
遅かったんだ、俺は。