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横浜の街は綺麗だと思う。
やけに夜は電気に照らされ綺麗である。
私はケータイをポケットから取り出し、【国木田独歩】という名前のところを開いた。
何か送られているようで内容を見ると
《大事な会議がある。17時00分までに探偵社についていろ。》
と、送られてきたのである。
私ははぁーとため息をつき、探偵社へと向かった。
何かいいことはないかと、何か面白いことはないかと考えていたらいつのまにか探偵社についていたのである。
私は自分の持っているケータイを見て、時間を確認した。時刻は16時57分という曖昧な時間である。
まぁ、いいかと口から吐き出すと共に探偵社の入り口ドアを開けた。
「太宰さん!もう、あと3分で会議が始まりますよ!
早く会議室に行かなければ国木田さんに『また』怒られてしまいますよ(泣)」
「ふふ、そうだね敦くん、早く行かなければね」
「?はい、では行きましょう。(今日の太宰さんやけに悲しそうな顔をしていたような…まぁ、いいか)」
「くにきーだくーん!」
「む!この唐変木が!何処に行っていたのだ!」
「ちょっと自殺をね…」
「まったく、貴様という奴は…」
「まぁまぁ、国木田さん、落ち着いてください!
ほら太宰さんも席についてください」
「わかっよぉ、敦くん。」
私は何か心残りがあるのかは分からないが、何か突っかかるような感覚がした。
私は自分の席に着くと国木田くんが資料を取り出し、プレゼンをする。
「今回皆さんにお集まりいただけたのは『ある人』の始末、又は監視してほしいからであります。」
私は国木田がプレゼンをし出した途端、なにか嫌な予感がした。
私の近くに座っている【与謝野晶子】という人がいる。
この人の異能力は君死給勿(キミシニタモウコトナカレ)である。
治癒系の異能力であり、極めてレアな異能である。
その与謝野さんがなんだ?と聞くと国木田くんが私の方をじっと見てきた。
私はさらに嫌な感じがした。
何か大切なことが壊れるような感覚がした。
「太宰」
そう国木田くんがいうと私はなんだい?と、なんともないかのように答えた。
「貴様なら知っていると思うが元相棒の【中原中也】のことについてだ。」
「…え?」
私は素の声を出し、国木田くんの答えに疑問を浮かべる。
「みなさんも知っている通りこの男、【中原中也】が今、危険人物として当てはまっている。
この男を処刑にするか、拷問をするかを今特務化と共に考えているところです。
無論、この男を見つけたらすぐに始末しても構わないとのことだ。」
私は吐き気がした。
『中也が死ぬ』ということに。
会議が終わり私は横浜の街を歩いた。
私は中也のことが嫌いだと思っていた。
しかし違ったのだ。
私は中也のことが…