テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
スターセット
670
#恋愛
もな
252
33
21
コメント
1件
はる。だわ。このエピソード、めっちゃ重かった…!北先生が「犯人は私」ってあっさり認めたシーン、背筋凍ったわ。しかも主人公が殺害現場に居合わせてたって記憶、フラッシュバックしてくるの怖すぎる…。A先生のオリジナルがアサヒって名前で、陸上で全国2位の有望選手だったのに、こんな形で巻き込まれてたのかと思うと切ないわ。次、どうなるんだろ…A先生が何も聞こえてなかったって言ったのも気になるし。続きが気になる展開すぎる🔥
北先生は、適当な椅子を持ってきてそこに座った。
私は正直言うと、北先生が信用できなかった。
そんな簡単に、この学校の真実に近付けそうなことを話すだろうか。
「A先生のオリジナルの名前はアサヒ。明るくて優しい性格、
見る人までいい気分にさせる笑顔が特徴的な、高校3年生の男性です。
そして北は、高校3年生の女性。物静かですが友達は多く、
優しくておっとりした性格から、男女共に人気があったそうです」
高校3年生のアサヒ、どこかで聞き覚えのあるワードが引っ掛かった。
そういえば、写真で見た彼の容姿も、ここに入学する以前に見覚えがあった。
有名人だったりするのだろうか?
例えば高校生モデルだったり、何かの大会に出ていたり…
「アサヒは全国の陸上競技大会で2位を取って、テレビに写っていましたよ」
わたしの脳内を覗いたかのように、北先生が答えた。
だからだろうか、彼に見覚えがあったのは。
少し疑問は残るものの、ひとまずは納得してみる。北先生は話を続けた。
「彼の将来が期待された中、事件が起こりました。彼が失踪したのです。
1週間の間必死の捜索がされ、彼はビジネスホテルのベッドの上で見つかりました。
…すでに死亡した状態で」
「…!」
「その後死体は何者かに持ち去られ、そんな最中タイプAの
開発が発表されました。オリジナルとなった人物はいない、と嘘を吐いて」
誰が一体そんなことをするのだろうか。
タイプAの開発を計画し、オリジナルを欲した人物による犯行?
それなら犯人は、タイプAの開発者…
「アサヒは自殺だと断定されました。死因が薬物中毒だったからです」
「でも、それはおかしいです。彼は将来を期待された選手だったんですよ」
「そうです、本当は自殺に見せかけた他殺でした。そして犯人は私です」
「は…!?」
犯人は私、だと言った。ということは犯人は北先生ではなく、
北先生を乗っ取っているであろう目がやったということだ。
目に乗っ取られた北先生が、アサヒさんを殺した。
「そんなことを私に話して、どうする気なんです?」
「…?覚えていないんですか?あなたは、その殺害現場に居合わせていた」
「え?」
「だから隠すだけ無駄だと思っていたのですが、話し損でしたね」
このひとは、何を言っているのだろうか。
ちがう。わたしはそんなこと覚えていない、そもそも見ていないんだから
覚えているもいないも関係ないではないか。
その時、頭に激痛が走った。走馬灯のように、
いつかの記憶がフラッシュバックする。
…嘘だ。わたしはこんなもの見ていない。
脳が錯覚で作り出したものに違いない。
「じゃあ、十分話しましたね。お察しの通り、
冥土の土産というようなものです。しかし可哀想に、あなたはすべて識っているのに」
「違います…!わたしは、何も知らない…」
北先生が一歩ずつ近付いてくる。
この学校は生徒ひとり死んだところで、まともに対応しないだろう。
早く逃げなければ…そう思ったとき、職員室の扉が開いた。
「A先生…!」
「北先生、アサさんに何をしているんです?」
「A先生、話は聞こえていましたか?」
「…?いえ、何も聞こえませんでしたが」
「それなら良かったです。私は用事があるので、これで」
そう言って去っていく北先生を見送り、
静まり返る職員室にはわたしとA先生が残された。
特別名簿[アサヒ]
黒髪にベリーショートの若干くせ毛の青年。
明るい笑顔や部活に対するひたむきな姿勢、
困っている人を放っておけない優しい性格から、教師や他生徒からも
好かれる存在だった。全国高校生陸上競技大会では2位を獲得。
将来が期待された中、失踪の末ビジネスホテルのベッドの上で
すでに死亡した状態で発見された。死因は薬物中毒、自殺と断定された。
ちなみにアロマンティック・アセクシャルで、
他者に性的な感情、及び恋愛的な感情を抱かない。
身長:176cm
体重:66kg
性別:男性
年齢:18歳
性格:思いやりが強く、優しい性格。
備考:保険委員。