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#恋愛
もな
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🕊️ 第15話、読ませてもらいました。 「今が何年か」に守秘義務が発生する世界——その一文だけで、背筋が寒くなりました。主人公が自分の記憶や感覚を疑い始める展開、とても好きです。兄の存在が急に浮かんで、でも顔も名前も声も思い出せない、という喪失感の描き方が繊細で……。 あと、地球外生命体が「ニートを乗っ取って働かせるために使われている」というA先生の説明、シュールすぎて笑うしかなかったです。でも、それがこの世界の異質さを強調していて、すごく効いてるなと思いました。 続きが気になります。がんばってください🌷
今、わたしはA先生と二人きりで職員室にいる。
だがあんなことを聞いたあとで、何を話せばいいのか分からない。
A先生は、オリジナルであるアサヒさんの身に起きたことを知らないだろう。
彼の死の真相を、誰も知らない。
彼をオリジナルとしたタイプAでさえ、知らない。
私も………知らない。
世間から彼の存在が忘れられてしまったようで、いたたまれない気持ちになる。
だが、なぜ”目”はアサヒさんを殺害したのだろう?
そもそも、あの”目”は何者なのだろう?
教員であるA先生なら、何か知っているだろうか。
そう思い、わたしはA先生に訪ねた。
「A先生、北先生の周りを浮遊している”目”はなんなんですか」
「…君も随分大胆になったね、前も言っただろう、
この会話は校長に聞かれているかもしれない」
「それでも構いません、先程の質問に答えてください!!」
声を荒げたわたしに対し、一瞬驚いた顔をしつつも
またいつもの穏やかな笑みを浮かべた。
「君は…仕方ないね。あれは地球外生命体、人間を乗っ取って
地球を征服する気だったみたいだけど、あの通り人を乗っ取っているのが
バレバレだろう?だからあっさり政府に捕まって、今はその殆どが
ニートを乗っ取って働かせるために使われている」
…なんというか、思っていたよりも間抜けな生命体だ。
でも地球外生命体なんて、そんな話わたしは聞いたことがない。
絶対にニュースになるであろう内容なのに…
「北先生は、その最初の被害者なんだ。だから政府にも知られることなく、
完全に乗っ取られてしまった。だけどこちらに危害を加えてくるわけでもないから
そのまま教師としてここに雇われたんだ」
「そう…なんですね」
危害を加えてくるわけでもない?わたしは危害を加えられかけたし、
アサヒさんに至っては殺されているじゃないか!
A先生は知らないだけで、あのひとは危険だ。
というかそもそも、不思議なことが多すぎて普通に流していたが、
地球外生命体って本当になんだ?
そしてそれを捕獲できる技術が、日本政府にはあったのか?
わたしは、時々他の人と話が食い違うことがある。
どうやらカラ君は”Switch”とかいうゲーム機で遊ぶのが好きだったらしいが、
私はそんなもの聞いたことがないのだ。
わたしは”ゲームボーイ”しか知らないし、そもそも家は
兄が医者になりたいと言ったから、お金を貯めるために
そんなもの買ってもらえなかったし…
…そうだ、なんで忘れていたのだろう。
わたしには兄がいたはずだ。
顔が思い出せない。声が思い出せない。名前が思い出せない。
いつの間にわたしはおかしくなっていたんだ?
散々この学校がおかしいなんて宣っていたのに、
一番おかしいのは、わたしなのか?
「アサさん、どうかした?顔色が優れないようだけど」
「…先生、今は、何年ですか?」
「……それは答えられない。守秘義務があるから」
「なんで今が何年かに守秘義務があるんですか!」
おかしい、絶対におかしい!
私も学校も先生も、絶対におかしい!
わたしは、職員室を勢いよく飛び出した。