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映画はクライマックスに近づいているのに、
私のスマホだけが、場違いに震え続けていた。
……ブル ッ
……ブル ッ
テーブルの上で、画面が何度も光る。
( まただ ,,, )
気づかないふりをしようとした、そのとき。
「……出なくていいの?」
ジェイクの声は、驚くほど落ち着いていた。
責める感じじゃない。
むしろ、選択を委ねてくる言い方。
私は彼を見る。
ソファに深く腰掛けたまま、
視線は映画に向いてる。
でも、指先だけが、わずかに動いてる。
( …… 嘘 。 )
平気なふりしてるだけ。
……ブルッ
また通知。
ジェイクが、少しだけ息を吐いた。
「 何回も 来てるみたいだけど 」
「 …… うん 。 」
「 大事な用事なら 、 出てもいいよ 」
その言葉が、妙に胸に引っかかった。
( 出てほしくない 、 って 顔してるのに )
私はスマホに手を伸ばしかけて、止めた。
「 ジェイクは …… どう思う? 」
一瞬だけ、間が空く。
「 俺 ? 」
彼はゆっくりこちらを見る。
「 俺は 、 ✘✘ が決めたらいいと思う , 」
はっきり言わなかった。
でも、否定もしなかった。
「 でも 、 それ言うと 、 俺が 縛ってる みたいになるから 」
声が低い。
「 だから 、 選ぶのは ✘✘ 」
……ブルッ
また。
ジェイクの顎が、ほんの少し強張る。
「 正直に 言うとさ 」
映画を一時停止する。
画面が暗くなって、
部屋の静けさが際立つ。
「 俺の 隣にいながら 、 何度も他の男に呼ばれるの 」
視線が合う。
「 …… 嫌だ , 」
年上 の余裕が 、 静かに 剥がれていく 。
「 出てほしくない 。 今 、 この時間を 、 俺から 取られる感じがして 」
私は スマホを 裏返して 、 テーブルに置いた。
「 出ない 」
その一言 で、
ジェイクの 肩 から 、 力が抜けた 。
「 ……いいの ❓️ 」
「 いい。 今は 、 ジェイクと 映画観てる 」
沈黙。
ジェイク は しばらく何も 言わず 、
それから 小さく笑った 。
「 …… ずるいな 」
「 なにが,❓️ 」
「 そんなふうに 選ばれると 、安心するくせに 、 もっと独占 したくなる 」
彼の手 が 、 私の手に 触れる 。
絡めない 。
でも 、離さない 。
……ブルッ
鳴り響く 通知 。
ジェイク は それを見て 、
静かに 言った 。
「 今日は …… もう 、 鳴らないでほしい 」
お願い みたいな声 。
私は うなずいて、
スマホを 遠ざけた 。
再生ボタンを 押す 。
映画は再開 したけど、
二人とも 、 もう 内容は 頭に 入っていなかった 。
隣 にいる彼は 、
静かに 、 でも必死に 、
私を 手放さない ように していた。 __
end
ーーー
沼すぎる , Jake 彡 でした 🫠