💛side
どうしても胸の中のもやもやが晴れなくて、俺は翔太と話せないでいた。
翔太が誰かにキスされた話は、翔太だけが悪いんじゃないし、俺が目を瞑ればいいことだ。
そうは分かっていても、なかなか割り切れないでいる。
相手は目黒なんだろうか?
俺はずっと、目黒と翔太の近すぎる関係性に嫉妬している。
こればかりは、なかなか割り切れない。
2人は本当に仲が良いし、しょっちゅう一緒にいる。
翔太と恋人関係になるまでは何とも思ってなかったけど、翔太と付き合うようになってからは、やきもきすることの連続だった。
肩を組んだり抱き合ったりするだけでも嫌なのに、キスしたとあってはやはり許せない。
💚「照、どうした?すごい顔してるよ」
楽屋に戻ると、目黒のパートナーである阿部に気遣われた。阿部に苦情を言いたいが、筋違いだろう。
💛「なんでもない」
💚「なに?翔太と喧嘩でもした?」
察しのいい阿部は、すぐに正解を導き出す。
でもお前の彼氏のせいだなんて言えない。
💛「まあ、ちょっと」
💚「ふーん?俺でよければ聞くよ」
💛「うん……」
楽屋に翔太と目黒が戻ってきた。
佐久間のでかい声がする。
🩷「なんだその顔、翔太、泣いたのか?」
阿部の視線がそちらへ向く。
俺は阿部の袖を反射的に引っ張った。
💛「なんでもないから」
💚「………ほんとに、話、聞くよ?」
目黒が寄り添うように翔太を支えている。
阿部が静かに頷いた。
俺は自分が申し訳ない気持ちになり、目を伏せた。
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反応がこえぇw