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第三十九話:縺れる糸と、捕食者の寸止め地獄
「控えよ下郎ッ! あるじの魂を分かち合うのは、この妾だけでよい!」
白濁した湯船の中、宿の若女将・一花と九尾の狐・玉藻の指が、僕の左右の腕に深く食い込む。女郎蜘蛛が放った精神汚毒『嫉妬の抱擁』に冒された彼女たちの愛は、もはや理性を焼き切る劇薬。ミリミリと骨が鳴り、皮膚が裂けるような激痛が走るが、彼女たちは狂ったように僕の体を自分たちの側へ引き寄せようと、その絶大な霊力を込めて僕を左右から引き合う。
「やめてくれ……! 二人とも、目を覚まして……ッ!」
僕の叫びは、狂乱する他の女王たちの怒号にかき消された。お凛が僕の足に縋り付き、瑞稀が背後から首を絞めるように抱きつく。11人の歪んだ愛が、物理的な「暴力」へと完全に変質し、僕の体を四方八方から引きちぎらんとした、その時だった。
ドォォォォォンッ!!
玉藻の放った執着の神気と、一花のどろりとした影の魔力が、僕の真上で正面衝突した。凄まじい衝撃波が、精液で白濁した湯を盛大に吹き飛ばす。その爆心地にいた僕の体は、彼女たちの強固な拘束から、弾けるように離れ、空中へと弾き飛ばされた。
「……あ、……ぁぁぁッ!?」
天地が逆転する。湯船を離れ、無防備に空中へ放り出されたその瞬間――。
天井の闇から、鋼のように強靭で、かつ産毛のように細い数千本の「不可視の糸」が網のように伸び、落下する僕の体を見事に絡めとった。
「――あははっ! 見てなさいな、あなたたち! ……この極上の『黄金の果実』は、わたくしが美味しくいただくわ。誰にも、一滴も触れさせない」
闇の中から現れた女郎蜘蛛が、糸に吊るされた僕を空中で抱きとめた。彼女は僕の耳元で「いい匂い……たっぷり搾り取ってあげる」と艶めかしく、そして残酷に囁くと、一瞬にして竹林の奥深く、彼女の根城へと姿を消した。
「旦那様ぁぁぁッ!!」
「主様……っ! 返して、私の……っ!!」
一花たちが我に返り、必死に手を伸ばすが、そこには天井に開いた大穴から差し込む月光と、白濁した湯が虚しく波打つ音だけが残されていた。
女郎蜘蛛の巣:禁忌の磔刑と、絶望の寸止め
気づいた時、僕は巨大な洞窟の天井に大の字に吊るされていた。
手足は粘着性の強い糸で四方に固定され、指先一つ動かせない。周囲には、女郎蜘蛛がこれまで捕らえてきた獲物たちの骨が散らばり、死の香りと、湿った官能の香りが漂っている。
「……くっ、……はなせ……っ!」
「無駄よ、あるじ様。その糸にはね、わたくしの特製の毒が塗ってあるの。……魔力を封じ、神経を極限まで『過敏』にする、最高の悦楽毒よ。いまのあなたは、自分の吐息さえも、肌をなでる風さえも、脳を痺れさせる快楽に変わるわ」
暗闇から、八本の肢を蠢かせた女郎蜘蛛が這い寄ってくる。
彼女は、磔にされた僕の無防備な裸体を、獲物を吟味するような冷酷な瞳で見つめた。彼女の細長い、冷たい指が僕の胸元をなぞる。
「……ひ、ぅ……っ!?」
ただ触れられただけなのに、脳を突き抜けるような、激痛に近い快楽が走った。毒の効果で、今の僕は触覚が数千倍に跳ね上がり、感覚が狂わされている。毛穴の一つ一つが開き、そこから黄金の霊力が汗となって滲み出す。
「ふふ、いい反応。……さあ、始めましょうか。王の種……わたくしの欲しいタイミングで、すべて吐き出しなさいな。一滴残らず、わたくしだけのものに……」
女郎蜘蛛は僕の股間に割り込むと、その禍々しくも美しい指先で僕の「王の証」を包み込み、ゆっくりと、けれど執拗に扱い始めた。
「ひ、あ、……やめ……っ! 脳が、……溶けちゃう……っ!!」
黄金の霊力が噴き出そうと、僕の先端が限界まで膨張し、絶頂の淵に立たされた、その瞬間。
ギュッ!!
「ひ、ぐ、ぁ……っ!? ……で、でない……だして……ださせてぇぇッ!!」
女郎蜘蛛が操る細い魔糸が、僕の先端を物理的に、そして魔術的に「封鎖」した。
放出されるはずだった膨大な霊力エネルギーが、出口を失って僕の体内に逆流する。
全身の血管が、煮え滾る黄金の熱で焼き切られそうなほどの衝撃。
「ふふ、いい声。……まだよ。……王の霊力が、最高純度の『蜜』に煮詰まるまで……その熱を、自分の中でたっぷり育てなさいな」
女郎蜘蛛は冷笑を浮かべ、寸止めされた状態の僕の肌に、さらに数万本の「魔糸」を這わせた。その糸は皮膚を透過し、僕の体内の魔力回路――「経絡」へと直接侵入する。
「あ、……あぁぁぁぁッ!! ……ひ、あ、……中が、中を直接かき回されるぅぅッ!」
糸が直接、脊髄や神経を弾く。内側から直接脳を殴られるような、暴力的すぎる快感の波が何度も押し寄せる。
一滴の放出も許されないまま、限界まで溜め込まれた熱は、僕の金角をショート寸前の激しい明滅へと追い込んでいく。
「だして……だしてぇっ! イッちゃう……もう、おかしくなっちゃうよぉぉッ!」
射精したい、けれどできない。その焦燥と絶頂の無限地獄。
涙と涎で顔をぐちゃぐちゃにしながら、僕は一匹の蜘蛛の苗床として、完全に理性を焼き切られた。もはや王としての誇りなど欠片もない。ただ、この膨れ上がった熱を吐き出したい一心で、空中を掻くように、卑しく、必死に、ヘコヘコと腰を振り続ける。
「ふふ……いいわ。最高に煮詰まったわね。……さあ、あるじ様。……わたくしの特製の『お口』に、全部注ぎ込みなさいな」
女郎蜘蛛が指先を弾くと、僕の目の前に、奇妙な機械装置がせり上がってきた。
それは、鈍い銀光を放つ「搾精ぜんまい」。幾重にも重なった極薄の金属板と、真空吸引を可能にする魔術回路が組み込まれた、最悪の自動搾精機だ。
「さあ、封印を解いてあげる。……思い切り、出しなさい!」
女郎蜘蛛が糸の封鎖を解き、僕の先端をその「ぜんまい」へと無理やり挿入した。
ガチ、ガチガチッ――!!
「あ、……あガぁぁぁぁぁぁぁッ!!! ぁぁぁッ!!!」
ぜんまいが高速で回転を始め、僕の敏感すぎる先端を、容赦のない吸引力と物理的な摩擦で責め立てる。
寸止めによって限界まで圧縮されていた黄金の霊力が、一気に、そして爆発的に「門」へと殺到した。
ピュッ、ピュッ!!!
「ぁ、が、ぁぁぁぁぁッ!!」
僕の身体は弓なりに反り返り、目を見開いたまま、絶頂の絶叫を上げた。
黄金の精液が、脈打つたびに勢いよくぜんまいの中へと吸い込まれていく。
一度では終わらない。ぜんまいが「カリカリ」と音を立てて巻き上がり、強制的に射精を継続させる。
「あ、……あぁっ! ひ、あ、……止まらない、止まらないよぉぉッ!!」
体内の経絡を魔糸で抉られ、前では搾精ぜんまいが強制的に命の雫を吸い上げ続ける。
逃げ場のない蹂躙に、僕の腰は痙攣するようにヘコヘコと跳ね、白濁した黄金の雫が、ピュッピュッと機械的に搾り取られていく。
「ふふ、……凄いわ。なんて濃密な霊力……。もっと、もっと出しなさい。……空っぽになるまで、わたくしの苗床として使い潰してあげるわ」
「ひ、あ、あぁぁぁっ! ……もう、だめ……っ! ぜんぶ、ぜんぶ出ちゃう……っ!! 気持ちよすぎて……死んじゃうよぉぉッ!」
磔にされたまま、僕は何度も、何度も強制的な射精を繰り返させられた。
金角の光は弱まり、意識は朦朧としていくが、機械的な蹂躙は止まらない。
最強の王が、尊厳を完全に失い、ただ出したい一心で腰を振る肉塊へと堕とされた。
暗い洞窟の中に、搾精ぜんまいの乾いた音と、僕の正気を失った「あ、あぁっ……!」という絶頂の喘ぎ声だけが、永遠に続くかのように木霊していた。