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夏休みが終わり、いつの間にかに秋が始まっていた。
夏の間に日光にぎらぎらと照らされ、緑色をしていた青楓も今では黄色や赤に色づき始めた。
「今日は大事なお知らせがあります。」
と、先生が寂しそうな声で言った。
その時だった。
どうせ小さな事なんでしょ、と思った。
先生の次の言葉がまさに青天の霹靂だった。
「来月、冴木くんが外国に転校します」
「えっ…?」
思わず声が漏れてしまった。
「冴木くん、何かどうぞ」
「来月、イギリスへ転校します。ここで過ごすのは残りわずかですが、楽しく悔いのないように過ごせたらいいと思います」
「ありがとうね。みんなも冴木くんと仲良くして後悔のないように過ごそう。卒業までもあと少しだし…」
卒業…
転校…
この2つの言葉が心に刺さった。