続きのストーリーです
図書室
放課後
美羽side
美羽 はぁ…
なんでこんなことに…
そもそも私なんかに告白なんて
変な人…
そんなことを考えながら勉強をする
静かな図書室
放課後に来る人なんてそうそういなくて
木の影から少し漏れる光と
かすかに入る風が心地よくて
本に包まれる感覚が心地よくて
とても気に入っている
部活に入っていない私はいつもここで勉強してから部活の帰宅時間に被らないように
少し早めに帰る
カタッ
そんな音がして少し視線をそちらに向ける
ほとんど人も来ないし
席も沢山あるのに
何故か隣に誰かが座りに来たからだ
零斗 靴はあるのにどこにもいないと思ったら
こんなところにいたんだね
美羽 零斗くんっ!?
ビックリして少し大きな声を出してしまう
一気に視線がこちらに向く
美羽 すみません…///
目立つのが苦手な私は視線を下に下げて先程より声を小さくして謝る
零斗 図書室では静かにね
そう言って彼の人差し指を私の唇に当てる
美羽 ッツ~///
男女のこの距離感は普通なのだろうか
恋愛経験どころか友達がいない私にとっては
距離感が近く感じて
鼓動が早くなり体が熱くなるのを感じる
零斗 顔真っ赤w
美羽 零斗くんがそんなことするから…///
男性に全く耐性がない私はもうキャパオーバーで
零斗くんとは真逆に余裕なんてなかった
そういえば…
美羽 零斗くんは部活入らないの?
零斗 美羽と同じ部活に入ろうと思ってたんだ
けど…美羽が入ってないならいいかな
このまま毎日図書館に来られたら困る…
勉強もできないし…
零斗くんがいるって知った女の子たちが沢山来そうで集中出来なさそう…
仕方ない…別の勉強できる場所を探そう…
ガタッ
そう思って立ち上がり帰る支度をする
零斗 帰るの?
美羽 うん…また明日
零斗 え?美羽が帰るなら僕も帰るけど?
美羽 そうなんだ…?
零斗 だから一緒に帰ろ
美羽 えっ…!?///
帰り道
美羽side
結局一緒に帰ることになってしまった…
零斗 僕のこと好きになった?
美羽 いや…まだ全然知らないし…///
零斗 どうしたら好きになってくれる?
美羽 そ…そんなこと急に言われても…
ギュッ(美羽の手を握り零斗の方に引く)
美羽 わっ…
零斗に抱きつく形になる
美羽 ごっごめんっ…///
零斗 いいよ…ってかわざとだしw
美羽 えっ…///
零斗 僕好きな人以外にこんなことしないよ
本気なんだよ
美羽 …///
零斗 …好きになるまで絶対に諦めないから
零斗が美羽の手にキスをする
零斗 僕の家あっちだから…また明日
美羽 …ポカーン
これって普通の距離感かな…///
付き合ってなくてもキスってするのが普通?
何も分からない私には今日のことは驚くことばかりだった