『みいつけたぁ♪』
木造ロッカーの中で、僕は絶望した。彼女に見つかった。
終わった終わった終わった終わった終わった終わった終わった…
『なんで隠れるの?私、君の事大好きだよ。ま、考えるのも面倒くさいから、手錠しちゃおっか♡』
え?なんで?怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。考えるの面倒くさいから、手錠するのはヤバいって!僕は、彼女を軽く蹴り飛ばすと、手錠をしたまま走った。逃げなくては、見つからない安全な所に!階段を駆け降り、廊下を走り玄関まで辿り着いた。よし、帰れる!
『駄目だよぉ、逃げちゃあ。酷いなぁ、君は。僕はただ、君の事を愛しているだけなのに。酷いよぉ。』
一人称が、僕に変わった。もう止めれることはない。いや、やるしか無い。一か八かの大博打に賭ける。僕は、上履きのまま学校を飛び出て、家に全力疾走した。
『あ〜あ、でちゃったぁ。でも、家に行くから凸るしか無いよねぇ。お母さんも分かってるくれてるから、すぐ入れるはず。待っててねぇ、海君♡』
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