TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

同期のあいつ

一覧ページ

「同期のあいつ」のメインビジュアル

同期のあいつ

17 - お見合い相手の意外な一面

♥

31

2024年08月25日

シェアするシェアする
報告する

午後3時。

まだ仕事は残っていたけれど、予定通り早退することにした。

ここしばらく残業や休出続きだった分、私も疲れている。


「お疲れ様です」

「ああ、可憐ちゃん。お疲れ様」


パソコンに向かっている可憐ちゃんは、デスクの上に山積みされた書類と戦っている。


「一華さんが早退なんて、珍しいですね?」

「まあね」


私だってたまには早く帰りたいときもある。

特に、今日は散々だったし。


「このまま帰るんですか?」


「え?」

なんで?と可憐ちゃんを見た。


「だって、ハロウィンですよ。良かったら飲みに出ませんか?」

「あー、」


「先約があります?」

私の表情を読んだ可憐ちゃんに気づかれてしまった。


「ごめん。友達との約束があって」

「そうなんですか。じゃあ仕方ないですね」

「うん、ごめんね。また誘って」

「はい」


今日の午後、休憩スペースで言い合いになった私と髙田。

私は屋上に逃出してしまい、しばらくして戻ってみると髙田は外回りに出かけた後だった。

元々早退届を出していたとはいえ、結局険悪に別れたまま今日の勤務が終わってしまった。

なんだか後味が悪い。


***


「もしかして、ハロウィンパーティーですか?」

ニコニコと可憐ちゃんが私を見ている。


「うーん、パーティーと言うより、ボランティア?」

「はあ?」

「だから、知り合いの職場でハロウィンパーティーがあって、そのお手伝い」

「へー」

すごく不思議そうな顔。


「それって、楽しいですか?」

「うーん、行ってみないとわからないけれど・・・ごめん時間ないから行くわ」


「ああ、一華さん。これよかったらどうぞ」


ん?

差し出された紙袋。


「何?」

「ハロウィン用に買ったんです。週末にホームパーティーをして、その時に買い過ぎちゃって。誰かにあげようと持って歩いていたんですが、もう使わないんで良かったらどうぞ」


そう言われてみると、デビルの角がついたカチューシャと、ビニールの・・・

「これ何?」

「ああ、羽です」

「羽?」


見た感じ真っ黒で、ビニールで、空気を入れる前の浮き輪みたいなんだけれど。


「空気を入れるとデビルの羽の完成です。フリーサイズですし、腕を通すようになっているので、使ってください」


はあー。

身につけるには抵抗がありそうだけれど。


「ありがとう。行ってくるわ」


「お疲れ様でした」

可憐ちゃんの笑顔に送られ、私は職場を後にした。


***


向かったのは白川さんの勤務先。

横浜の駅から少し離れたところにある大学の付属病院。

私は電車を乗り継いで、4時過ぎに到着した。


「すみません、小児外科の白川先生をお願いします」

病院の受付に声を掛け、

「少々お待ちください」

と案内された。


大きな総合病院のホールは3階までの吹抜けで、落ち着いていて間接照明が優しい雰囲気を出している。さすがに午後の時間は外来患者も少ない。

よく見ると、カボチャやコウモリ、お化けの飾りが所々にあった。

きっと、今日のために準備したんだろうな。



今朝早く、私は白川さんからメールをもらった。


『急で申し訳ないけれど今日の午後って時間がありますか?』


突然のことで驚いたけれど、イヤではなかった。

きっと白川さんに嫌われているんだろうと思っていたから、むしろうれしかった。


『夕方からで良ければ、空いてます』


『良かった。ちょっと手伝ってもらえる?』


どうやらデートのお誘いではなさそうだけれど、


『いいですよ。3時には会社を出られると思います』


『じゃあ、病院まで来てもらえる?』


『はい』


昨日は私のために休みを潰させてしまったから、少しでも役に立つならと即答した。

その後病院までの地図と、今日のハロウィンパーティーの案内が送られてきて、本当に人手が足りなかったんだと知った。



「一華さん、お待たせ」

白衣姿の白川さんが、迎えに来てくれた。


「忙しいのに、すみません」

「いいんですよ。僕の方こそ、今日になって呼び出して申し訳ない。イベントを大きくしすぎてしまって、スタッフだけでは手が足りないんだ」

「いいえ。今日はたまたま、早退の予定にしていたので大丈夫です」

「そう、良かった。じゃあ、行きましょうか?」

「はい」


***


白川さんに続き、私は病棟へと向かった。


今日はこの病院のハロウィンパーティー。パーティーとは言っても、夕方からから行われる院内コンサートがメインで、後は子供達のためにちょっとした企画が用意してある。その1つが「トリック・オア・トリート」。思い思いに仮装した子供達が院内を歩き、お菓子をもらっていく。

私はそのお菓子を渡すボランティアを頼まれた。


「入院中の子供達が多いから、基本的には保護者やスタッフが付き添うんだけれど、どうしても手が足りなくなるんだよね。小児病棟の中だけでやればって声もあったんだけれど、せっかくなら院内全体を使った方が子供達も楽しいし、近隣の幼稚園児達も招待してあるし」

「へー、結構大きなイベントですね」

「うん。少しでも楽しみを作ってあげたいからね」


ふーん。こうしていると、白川さんっていいお医者さんなのね。

普段はわりと毒舌で、意地悪な印象があるのに。


「で、一華ちゃんは仮装しないの?」


病棟フロアまで上がり、案内されたスタッフルームには何着かの着ぐるみや、かわいらしい魔女の衣装が掛けられていた。


「ええー、いいですよ」

恥ずかしいし。


「でも、何もなしでは子供達も声が掛けにくいから」


ああ、そうか。

多少ハロウィンらしい格好をしないとダメよね。

そうだ。可憐ちゃんにもらった飾りを思い出した。


***


「これをつけます」


「え?」


不思議そうに見る白川さんに、角のカチューシャと、羽をつけて見せた。

うーん、ちょっと恥ずかしいけれど、着ぐるみや魔女の衣装に比べたらまだいい。


「なかなかかわいいね」

「そうですか?」

かなり痛い気がするけれど。


その後、看護師さんにお星様のフェイスペイントをしてもらい私のハロウィン仮装はできあがった。


「じゃあ、一階のホール付近で待機してね。子供達がやって来たら用意したお菓子をあげてください。1つ注意事項なんだけれど、入院中の子供達にはそれぞれバスケットが渡してある。バスケットにはシールが貼ってあってその子が食べてはいけないものが書いてあるから、該当のものは与えないように注意してください」


そうか、ここは病院なんだものね。食事制限のある子もいるんだ。ちょっと不安だな。


「間違えたら大変ですね」

「大丈夫、小さな子には必ず親か看護師がついているし、大きな子達は自分でよく理解しているから」


はあ、なるほど。

それなら私でも大丈夫かな?


***


「トリック・オア・トリート(お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞ)」


子供達が口々に言い、お菓子をもらっていく。

どの子達も思い思いの仮装をしていて、見ているだけでとってもかわいい。

私だって早くに結婚していれば、こんなかわいい子供がいてもおかしくないのよね。


「ねえ、お姉ちゃん」

「えっ?」

考え事をしているときに声を掛けられ、驚いてしまった。


「ごめん、どうしたの?」

目の前にいたのは10歳くらいの男の子。


「お菓子をちょうだい」

「ああ、うん」


えっと、バスケットは・・・きっと入院中の子だと思うんだけれど、バスケットが見えない。


「ねえ、バスケットは?」

「病室においてきちゃった」

「でも、シールを確認しないと・・・」

「大丈夫。そのクッキーをちょうだい」


えー、でも。

もし間違ってあげたら大変だし。


「バスケットを持ってきて」

「えー、病室まで戻るの面倒くさいし」

不満そうに頬を膨らませる。


困ったなあ。


「ねえ、ちょうだいよ。俺、大丈夫だから」

「でも・・・」


確かに元気そうには見えるんだけれど。


「早くっ」


そうしているうちに他の子供達も集まりだした。


「トリック・オア・トリート」

言いながら手を出され、慌ただしくお菓子を渡していった。


いつの間にか男の子はいなくなっていた。


白川さんが言うように、入院中の子供には保護者か看護師がついていた。

でも、あの子は1人だった。

不安だな。ずっとその思いが消えてくれない。。


しかし、このイヤな予感は的中することになる。


***


7時過ぎ。


子供達も病室に帰り、病院のホールもだいぶ静かになった頃、

「一華ちゃん」

私は白川さんに呼ばれた。


いつもより少し険しい顔が、何かあったと言っていた。


「どう、したんですか?」

「うん。患者の男の子が1人、アレルギーのあるお菓子を食べてしまってね。大きな発作を起こした」


えっ。

それって・・・


「私のせい、ですよね」

「いや、彼はわざと食べたんだ。食べればどうなるか知っていて食べたんだから誰の責任でもない。でも、相手は子供だからね、周りの大人がもう少し気遣うべきだったって話になるだろうな」

寂しそうに肩を落とした。


「ごめんなさい」


「君の責任じゃないよ」

「でも・・・」


私は事前に、バスケットのシールを確認するように言われていたし、あの子が入院患者なのも、バスケットがないのもわかっていた。


「あの子、どうなんですか?」

「うん、落ち着いてる。大きな発作だったからしばらくベットを離れられないだろうけれど、命に別状はない」

「そうですか」


ああ、私はなんて無力なんだろう。小さな子供1人守ることができないなんて。


「もう大体終わったから、送るよ」

「いえ、1人で」


「いいから」


ちょっと強引に手を引かれ、私達は歩き出した。


「本当に大丈夫ですから。白川さん、まだお仕事あるんじゃないですか?」


仕事が忙しくて、プライベートなんてないって言っていたのに。


「いいから。まずは食事に行こう。それから、家まで送らせて」


「・・・」

返事はしなかった。


ただ黙って白川さんについていった。


***


「ここは?」


連れてこられたのはフレンチの名店。

普通なら、予約もなくフラッとは入れる店ではないはず。


「お袋の実家が経営している店でね。融通が利くんだ」

少し照れくさそうに、待たされることもなく案内された席で教えてくれた。


「へー」


ここは確か、旧財閥の鎌倉家が経営するお店。ってことは、白川さんは鎌倉家の縁者?

そりゃあ父さんがしつこくお見合いを勧めるはずだわ。


お行儀が悪いなあと思いながら、キョロキョロと辺りを見回していると、白衣を着た男性が近寄ってきた。


「潤くん、いらっしゃい」

「こんばんはシェフ」

「最近顔を見ないと思っていたらこんな綺麗なお嬢さんと一緒なんて、さすがだね」

「やめてください。彼女とはまだ友達なんですから」


まだ?今はまだって事?


「いらっしゃいませ。石津です」

シェフの方から挨拶をされ、

「こんばんは」

私も笑顔を返した。


「シェフ、悪いけれどお腹がすいているんです。お任せしますから、何か出してください」

まるで街の定食屋にでも来たようなことを言う。

「白川さん」

さすがに失礼ですよと、止めてしまった。


「ハハハ、潤くんらしいね。すぐに用意しますよ。ワインは?」

「いえ、運転しますから」

「そう、じゃあ少々お待ちください」


シェフはニコニコしながら厨房へと戻っていった。


「ここ、初めて?」

「いいえ。中学卒業のお祝いに家族と来ましたし、二十歳の誕生日もここへ来ました」

「へー、誰と?」


悪戯っぽい顔をする白川さん。


「秘密です」


二十歳の頃、初めて付き合ったのは大学の先輩。

お金持ちの息子で、派手好きで、車や服を選ぶように、私を連れて歩いた。

愛なんて無いとわかっていたけれど、当時の私は恋に恋していた。


「思い出の場所みたいだね」

「ええ、苦い思い出ですけれど」


***


話をしているうちに料理が運ばれてきた。


最初に運ばれてきたのはサラダとスープ。

私は深緑色のスープにスプーンをつけ、口へと運ぶ。


「うーん美味しい」

つい声が大きくなった。


ククク。

楽しそうに笑う白川さん。


「すみません」

つい興奮してしまった。


「いいんだ。でも、一華ちゃんはとっても美味しそうに食べるね」


笑顔で言ってもらっているけれど、褒められている気がしない。


「すみません。落ち着きがなくて」

「君らしくていいよ」


だから、それがイヤなのに。


「いい年して子供みたいだと反省しています。今日の昼にも後輩にからかわれたばかりですし」


そうか、こういうところが小熊くんにつけ込まれる原因なのね。

じゃあ、悪いのは私?いや、違うから。


「華ちゃん」


え、ええ?


「どうしたの、何考えてたの?」

「いえ、あの・・・」


せっかくこんな素敵な店に連れてきてもらって、考え事をしてしまったことが申し訳ない。


「昨日の上司の事?」

「いえ、違います。あいつは・・・」

今日の言い合いを思い出して言葉に詰まった。


「ん?喧嘩でもした?」

「・・・はい」

驚くくらい素直に答えていた。


「話してごらんよ、俺で良かったら聞くから」

「でも・・・」


躊躇いはあった。でも、白川さんになら話せる気がした。


「実は・・・」

今日の朝からの出来事をかいつまんで話し、

「大体、おかしいと思いませんか?先週はあいつの為にみんなが無理をしたんです。少しでも申し訳ないと思うなら、低姿勢でいて当たり前じゃないですか?それなのに、怒ってばっかりで。あんな奴だとは思いませんでした」


1日溜っていた不満を一気に吐きだした。


***


「仲がいいんだね」

「はあ?白川さん話を聞いてました?喧嘩したんです。嫌いだって言われたんです」

「嫌いな奴にわざわざ『嫌いだ』って言うわけないじゃない」

メインの肉料理を口に運びながら、あっさり言われた。


「・・・」

確かに。


よく考えてみれば、髙田は朝からおかしかった。

顔色も悪かったし、ずっと不機嫌だった。

よほどのことがない限り、あんな態度をとる人間じゃないのは私が一番よく知っているのに。


「彼のこと、好きなの?」

「えっ・・・わかりません」


これは、正直な気持ち。

もちろん、嫌いではない。でも、好きだと言ってしまうだけの覚悟もない。


「一華ちゃん、俺と付き合ってみない?」


「はあぁ?」

フォークにのっていたミニトマトがぽろりと落ちた。


突然何を言い出すんだ。


「難しく考えずに、時々食事に行くくらいでいいよ。人に話せば、少しはすっきりするだろうし、何か見えてくるかもしれないよ」


そうかなあ、余計にこじれる気がするけれど。

それに、


「白川さんもお見合いを壊したかったんですよね」

昨日はそんな話で別れた気がするけれど。


「確かに、今のところ結婚する気はないからね。でも、一華ちゃんに興味がわいたんだ」

「興味ですか」

ただ単に面白がられているだけの気がするけれど。


「一華ちゃんは、このままでいいの?」


え?


「せっかく健康で、好きなことをして生きられるのに、もったいなくはない?」


白川さんはずるい。

今日の私は病院でたくさんの子供達と出会った。みんな楽しそうではあったけれど、病気と闘いながら一生懸命生きていて、その姿に少なからずショックを受けた。

もっと真剣に生きなきゃいけないと思った。

そんな気持ちがわかっていて『このままでいいの?』なんて聞くのは卑怯よ。


「お互いに好きな人ができるか、相手を嫌いになるまで、時々会って欲しい」


「・・・」

私は返事をしなかった。

だからといって、拒否する気持ちにもなかった。


黙ってしまった私の反応をイエスと理解した白川さんは、

「また誘います」

と満足そうな顔をした。


***


ブブブ。

携帯の着信があったのは、ちょうど白川さんの車に乗り込んだときだった。


さっきから何度もメールが来ているのは気になっていた。

チラッと確認したところ、送信元は髙田。

普段よっぽどのことがない限りメールなんてよこさない人だから、気にはなったけれど無視をした。


ブブブ。

どうやら諦める気はないようだ。


「電話、出ていいよ。急用かもしれないじゃない」

「はい」


鞄から携帯を取り出し見ると、着信が3件。メールが10件以上。

すべて髙田からだった。

どうしたんだろう。

とりあえず内容を確認してみる。


まずは、『今日はごめん』の髙田らしいシンプルな言葉。

『できれば今日のうちに直接謝りたい』『短い時間でいい。どんなに遅くなってもいいから、会いたい』『今どこに居るんだ?』と繰り返されるメール。


クスッ。

どんな顔をしてメールを打っているのかと想像して、つい笑ってしまう。


『今、白川さんと一緒なの。帰ったら連絡します』

それだけ打って送った。


その後、髙田からは着信もメールも来なかった。



ブブブ。

今度は白川さんの携帯が震えた。


「ごめん、ちょっと出るね」

白川さんは近くの路肩に車を止めた。


「もしもし。ああ。そうだけど。はあ?そんなこと俺に言うな。ああ。わかった。でも、お前が話せよ。ああ、わかったから」

なんだかもめているみたい、

「ああ、じゃあな」


電話を切っても、しばらくハンドルを抱えたまま動かない。


***


「どうしたんですか?大丈夫ですか?」

「うん。急に仕事が入って病院へ戻らないといけなくなった。申し訳ないけれど、途中の駅まで送るからタクシーで帰ってくれる?」

「ええ、いいですよ」

そんなことならお安いご用。


「ここで降りましょうか?」

わざわざ駅まで送ってもらわなくても、ここからだって1人で帰れる。


「いいんだ。途中までは方向も一緒だし、3つ先の駅まで送るよ。あそこならタクシーも捕まりやすいし」

「わかりました」


時間もまだ9時過ぎ、電車でも十分帰れるけれど、言えば無理してでも家まで送ってくれそうで言えない。



「じゃあ、気をつけて」

「はい、ごちそうさまでした」

お礼を言って、私は駅の駐車場で別れた。


お医者さんって、休日でも呼び出しがあるのね。

やっぱり、大変な仕事だなあ。

そんなことを考えながら歩いていると、

ギュッ。

突然腕を掴まれた。


「キャッ」

出かかった悲鳴を手で塞がれた。


「バカ、大声出すな。俺だ」

現れたのは髙田。


「ど、どうして?」

なぜここにいるの?


「説明するから、行こう」

返事を待つこともなく腕を引かれ、私は髙田の車に乗せられた。


「俺んちに行くから。そこで話す」

私が聞くよりも早く、髙田が言った。


私は黙って着いていくことにした。

この作品はいかがでしたか?

31

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚