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隠し事

2 - 鈍感

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2023年02月19日

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あれから数日が経った。未だにあの時の泣き顔が脳に貼り付いている。何があったのか。家でもこうなのか。本人は気付いているのか。気になることはたくさんあった。

「…ラウール、考え事?」

「わっ…」

いつの間にか目の前の椅子に座っていた舘さんが話しかけてきた。

「ごめん、驚かせるつもりはなかったんだけど…なんかぼぉっとしてたから考え事かなって。俺でよければ話聞くよ?」

あなたのことで悩んでるんですよ!…なんて言えない。

「何でもないよ!…舘さんこそ悩んでることない?」

「ん?俺?……特にないかなぁ…」

そう言って舘さんは話を逸らすかのようにメイク直しに行ってくると楽屋を出ていった。

(特になければあんなに泣くことはないんだよなぁ…)

そんなことを考えているとガチャっとドアが開いた。

「おつかれラウ。」

「あっ、岩本くん!お疲れ様ー」

「おう、まだ残ってたのか、撮影もう終わっただろ?」

「うーん…ちょっとね。」

「…?何かあったの?」

「うーん…話すからさ、ここ以外の場所にしない?」

「いいけど…じゃあ俺ももう終わりだし、そのままどっか飯食いに行くか。」

「うん、ごちそーさまでーす!」

「なんでだよ。まぁいいけど。」

そういう岩本くんはやっぱり俺にあまいなと感じた。

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