TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
シェアするシェアする
報告する

E p i s o d e . 10











あれから私は蓮と話さなくなり、目も合わせなくなった。いや、話せなくなったの方が事実なのかもしれない。


今は、少し寂しい気持ちでいっぱいになって私が蓮のことをどう思っているかよりも蓮が私のことをどう思っているかが知りたい。








ー 授業中 ー


2人のL○NEにて



玲亜「蓮、あのさ放課後教室に残ってて欲しい。」


蓮「なんで」


玲亜「最近話す機会もなくなったし目も合わせなくなったじゃん」

玲亜「まぁとにかくブロックされてなくて良かったよ放課後教室ね」




そう送信したあと直ぐに蓮の席を見つめた。


蓮とはどうも目が合わない。







先生「じゃあこの問題玲亜〜」



玲亜「……….」



先生「はぁ、無視かよ。なら隣の山田」



山田「俺!?!?」










ー 放課後 ー





どうにも蓮の姿が見つからない。逃げた?



ー 30分後 ー



玲亜「こ…..こない……」




30分経っても来ないなんてどういうことか分からないがムカついた為私は屋上へ向かった






ー 屋上 ー





玲亜「蓮!?」



蓮「やべっ…」



玲亜「あっ、ちょ!逃げんな!!!ちゃんと話せ!!それでも男なの!?」



蓮「…….はぁ…..分かった。で、何?」



玲亜「まず、どうして私と目を合わせてくれないの?」



蓮「…….」



玲亜「私の事、どう思ってるの!?」



蓮「……」


蓮「お前さ、気づいてない?俺ら友達なのにお前だいぶ重たいんだよ」


蓮「友達のことなんだと思ってんだよ俺らは”コイビト”じゃねぇんだよ。言っとくけど俺は一切お前のこと好きって思ったことねぇから。じゃ。」



玲亜「ねぇ、ならさ」




“コイビト”って何?





玲亜「みんなその言葉好きだよね。恋人じゃないとどう思ってるか聞いちゃダメなの?恋人じゃないと好きでいてもらおうとしちゃダメなのる恋人じゃないとどうして目を合わせてくれないか聞いちゃいけないの?ただの友達って何?」


玲亜「私はいつもそうだった。いっつも友達に重たいって言われて赤の他人になる」


玲亜「私の何がダメだったの!?ねぇ、教えてよ…….」



そうして玲亜は座り込んで泣いた。



蓮「……..知らねぇよ…..お前にダメなとこなんてねぇしお前はいい人すぎるんだよ……無知で純粋なお前は俺に近ずいちゃダメだ。”さよなら”」













私はいつもそう。






周りから感情がないと言われるほど人に向ける好きって感情が無いし嬉しいなんてあまり感じなかったから友達ができると嬉しくてつい重たくなる。






でもそれの何が悪いの?友達を大切にして何が悪いの?






私の友達の佳奈は何時でも可愛くてすごく輝いててこんな私も愛してくれた。





それが友達なんじゃないの?違うの?

友達が何をしても許して何を思ってても愛す。それが友達じゃないの?






気持ち悪いなんて言わせないんだから。


もうこれ以上はこの人生で言われないだろうって思うくらい言われたんだから、次は誰か本気で私を思ってよ。


壊れちゃうくらい、頭がおかしくなるくらい、重たすぎて殺めてしまうほど私を愛して襲ってほしい、私を壊して欲しい。私は純粋無垢なんかじゃない。汚れに汚れまくった神様の失敗作だよ。



もう佳奈なんて私の中にいらない。自信に溢れた神様の最高傑作なんて私の傍に置けない。


佳奈とは違う、別の愛し方で、私を愛して。それでそのまま______









































































私を殺って。






なんて、願っても無駄かな。



だって私は友達以上恋人未満である佳奈の























目を取ったんだもんね



目を取れば佳奈は自分の姿が見えなくなる。そしてあわよくば居なくなってくれるかもなんて思っちゃったりしてね。



今そんなこと思ったって、無駄だね


ならもうさよならにしようか、佳奈。


なんで目を取った?決まってるでしょう?私がみんなを救いたかったから。神様の最高傑作を奪いたかったから。みんなが嫌ってるなら私が目を取ればみんな私を好きになるでしょ?なるよね?


貴方のことを思うのはもう辞めるね。さようなら







私の親友。



loading

この作品はいかがでしたか?

174

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚