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🌷強い飲み薬
考えた末ティアの脳を長期間休ませるため、ミリアは強い飲み薬にきりかえることにした。
ティアの施設内の活動を重視して今までは気持ちをある程度落ち着ける飲み薬だったが、今回の強い飲み薬は本当に脳がぼうっとして、起き上がることも困難になるため、ティアは寝ているしかない状態になる。
ミリアはティアに毎食後この薬を飲むように言って説明もしてくれた。
「あなたは今、幻聴で本当に疲れているからお休みしましょう」
トイレには職員が付き添ってくれるようだ。
「……わかりました」
幻聴と話すことに疲れ果てていたティアはその薬を飲むことにした。
薬が効くと本当に眠い。幻聴も聴こえなかった。
常に意識がぼうっとしていた。
食事とトイレ以外、眠りたいだけだった。
そして夢を見た。
「ティア心の力を行動で引き出すのはやめたのね、まだ生きているもの」
ピンクのうさぎが言った。
「ティアこっちにおいでよ」
黒猫がティーパーティーをしているテーブルで、空いている席にティアを呼んだ。
「紅茶もハーブティーもごちそうもデザートもあるよ、どうぞティア」
黄色いキリンがすすめてくれた。
「ありがとう、おいしい」
幸せな夢。
この薬を飲めば、眠って夢の世界へ行ける。
薬の効果でティアは常にウトウトしていて、幻聴も聴こえず、本当に楽だった。
そして、ちゃんと寝る時間。
ぬいぐるみ達との楽しい夢の中のティーパーティー。
「ティアはどうして空想力を失ったの?」
黒猫が聞いた。
「わたしは空想力があるからって生きることに全然一生懸命じゃなかった、しだいにただ行動したり、食べることをどうして求めるようになったのかずっと考えていたの、それも空想力じゃなくてもわたしの心だったのよ、だって生きているんですもの、魂だけではいられないのよ」
ティアは空想力が弱くなった理由がわかったような気がしていた。
「そう、もう現実に戻っても大丈夫ねティア」
ピンクのうさぎがティアにほほえんだ。
黒猫がティアにすり寄り、黄色いキリンがティアにフルーツタルトをくれた。
「みんなありがとう」
ティアは幸せな眠りの中にいた。
ERINEKO
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コメント
3件
ああ、第15話、読み終えました…。強い薬で意識を手放し、夢のぬいぐるみたちの元へ逃げ込むティアの姿が切なくて。現実が辛すぎるとき、眠りの中の優しい世界だけが安らぎになる——その感覚が丁寧に描かれていて、胸がぎゅっとなりました。「魂だけではいられない」という気づき、きっと彼女なりの一歩ですよね。夢から帰ってきたとき、ティアを優しく受け止めてくれる現実がありますように。素敵な話をありがとうございます🌷