第1章「偽りの好意」その7
俳優コース二年生、姫乃たちの定期課題発表日――六月一二日まであと僅かとなった。
現在は五月最終週。練習にも熱が入る。
だが逆に、練習を重ね、演技の形が決まってきてからは修介が随時いなくてもよくなり、練習への参加が減っていた。
元々、修介は脚本・演出・監督コースの生徒だ。自身の課題もこなさなければならない。
そんな中、修介は久しぶりに姫乃たち俳優コースの練習に参加することになった。
「あれ、ゴンゴンと姫ちゃんじゃん」
昼休みが終わり、合流してから練習場に向かっていた修介と姫乃。
階段の前、壁の前にいる一茶を囲むように、男女が数人集まっていた。
どこか、一茶と似た匂いの男女が揃っている。派手なアクセサリーをしていたり、スカートが短かったり、シャツのボタンが外れていたり。一茶の友人たちなのだろう。
「これから行くのん?」
「うん! 久々に権堂********
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