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「真広!本当にすごいな!正直負けるとは思わなかったよ!」
「だから真広君は強いって言ったでしょ?」
琴巴が胸を張る。
「いやー、それにしても伊東君の霊力はすごい量だね。びっくりしちゃったよ。」
「そうね。その霊力は規格外ね。」
「へへ!すごいだろ?って、言っても他の霊能力者とかほとんど見たことないからあんましわかんねぇーけどな。」
「え?親とかは?あやかしとか見えないの?」
「あぁ、家族で俺だけだ。親族にもいねぇーな。」
「そんなことあるのね。大体、力のある人は代々陰陽師とか占い師とかが多いのだけど。」
「特に先祖にそんなのがいたとかは聞いたことねぇな。」
「それで、その霊力はすごいね…」
ーたまにいるのですよ。突然強い力を持って生まれる子が。たいていそういうものが陰陽師を初めてやがて開祖と言われる者になるのですよー
じゃあ、伊東君はほんとにすごいんだ…
ーえぇ、生まれつきの天才と言えますね。しかし、技がなく、力をただぶつける、力で防ぐなど単純にしか力を使えていません。ちゃんとした陰陽術を使えるようになれば凄まじい実力者になることは間違い無いでしょうー
「でも、辛かったでしょう?一人だけ人には見えない物が見えるなんて。」
「いや、そんなことないよ?生まれつき見えてたからあんまし怖いと思ったことないし。大体倒せたし。」
「そ、そうなのねぇ…強かね。」
「今日はもう遅いしお開きにしない?明日も学校あるしさ。」
「なんだ真広もう帰るのか?これから三人で悪いあやかし倒しに行こうぜ!」
「いや、帰りましょう。あんまり遅くだとみんなの親も心配するでしょ。」
「あー、たしかにな。じゃあ、帰るか!」
「じゃあね!みんな気をつけて帰るのよ。」
そう言うと琴巴は大きなフクロウの式を出して足に捕まり飛び去っていった。
「え?」
「じゃあ、僕も。」
僕は周りの大金魚、小金魚ちゃんたちにうまく乗り空に飛び立った。
「え?金魚に乗れたの?つーか、俺は!?」
立花さんと真広の姿がどんどん遠くなる。
「はぁ、俺は歩いて帰るか…俺も飛べる妖怪飼いたいなぁ…そうだ!明日見つけに行こう!」