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「…ほら……えた………これで……」

「あれ?なんか、誰かの声聞こえない?」

「この素敵な声は…主様ですね」

「これは…歌かな?主様が歌っている所なんて初めて見たよ♪」

「えっ!主様の歌!?僕聞きたい!!」

「待ちなさいラムリ!まだサボった分の掃除が終わって居ませんよ!」

「はあ?別にそんなの後でいーじゃん。主様の歌なんて貴重なんだから!」

「あなたが後回しにしたから今掃除をする事になったのですよ?自分のした事に責任を取りなさい!」

「まあまあ、2人とも落ち着いて」

「主様の歌、終わっちゃうよ?」

「うっ…それは嫌です!」

「私としたことが…少々熱くなってしまいました」

「うんうん、素直なことはいい事だよ♪それじゃあ、行こうか」


そう言って3人は歌声がする方へ歩き始める。気付かれると歌うのを辞めてしまうので、足音を消して向かう。


「…よがって……息…って……たい痛い……よ…」


近付くにつれ、何を言っているか聞き取れてきた。次の言葉を聞き、意味を理解するには少し時間が掛かった。


「私って__」


それは失敗作だと嘆き、何をしても認められず、愛されたいと願い、偽り続けた少女の歌。自分達の知る主様は、いつも明るく笑い涙を見せた事なんてなかった。でももし、それが嘘なら?今目の前に居る主様が本当で、いつもは偽っていただけなら?

ラムリならともかく、執事の中でも人の感情に鋭いルカスやナックさえ気づかぬ程幼い頃から偽り続けていたのか。

守る、そうのたまわっておきながら何も出来ずにいた後悔と彼女をそこまで追い込んだ周りへの怒り。これからどうするか、そう頭を巡らせるが最適の答えには辿り着かない。


「神様、お願いです。もしも生まれ変わる事が出来たなら、愛される子になれますように。」


ヒュッ、と上手く息が吸えずに喉に詰まる。そんなルカス達を置いてけぼりに、歌はどんどんクライマックスへと向かう。


「こんな間違いだらけな私におやすみなさい」


考えるよりもまず体が動いた。ラムリが思いっきり突っ込み、突然の衝撃に耐えきれなかった主様がそのまま倒れる。因みにその時に「ぐえっ」と女らしかぬ声が出たのは秘密だ。


「ゔえ〜〜〜〜〜ん!!あるじざまじんじゃやだ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」

「えっ!?なになに、どうしたの!?」

「………」

「あ、ルカス!ナックも!!ラムリどうしちゃったの?」

「主様……私を置いていかないでください……」

「ぅえっ!?な、ナック!?どど、どうしたの?」


弱々しく放たれた言葉に主様は戸惑いを隠せず、わたわたと慌ただしく手をウロウロさせている。その手をナックは両手で掴み、自分の元に引き寄せた。握られた手から伝わる小さな振動は、ナックが震えているとわかるのには十分だった。


「ナック…?どうしたの、大丈夫?無理しないでね」

「…主様…」

「何、ルカス?」

「そんなに、私達は頼りないでしょうか…」

「なんでそんなこと思うのか分からないけど、私はルカス達を頼りにしてるし、頼って欲しいと思ってる。」

「…………」


いつもなら暖かくなる言葉も、先程の歌を聞いてしまった後ではまた“嘘”をつかせてしまったと胸を鋭く刺す言葉となった。


「その顔は信じてないな〜?まあ別にいいけどさ…これだけは信じて欲しいな。」

「“私はルカス達と出会えて幸せだよ”」


その言葉を聞き、ルカスはこう解釈した。“ルカス達に会えて幸せ”を“ルカス達に会えて幸せになった”と解釈してしまったのだ。あながち間違ってはないのだが。幸せになった、という事は元々は幸せじゃなかったと言うこと。その少しの解釈の違いがルカスの中に“向こうの世界では主様は幸せになれない”という考えを生み出した。


「__そうですか」

「うん」


そうと決まればやる事は1つ。主様を向こうの世界に帰さなければいい。すぐにでは無理でも、少しずつ時間を掛けて主様にこの世界を好きになってもらえばいい。執事は主の幸せを願うものだ。その為には手段を選ばない。まず何から始めようか、ルカスはそう考えに浸り始めた。


「…待って、このカオスな状況どうすればいいの?」


地面に尻もちをつき、泣いてるラムリにぎゅうぎゅう苦しいくらいに抱き着かれ、震えているナックに両手を捕まれ胸の方に持ってかれ、その少し後ろで口元を隠し悶々と考えるルカス。目にハイライトがなく、時たまぶつぶつ何か言っていて呼んでも反応しない。身動き出来ない彼女にする事はただ1つだけ。騒ぎを聞き付けた執事達に、


「…ケテ……タスケテ………」


そう虚無目で助けを求めるだけだった。












曲選のせいで勘違いされた主様⤵

名前:星歌 夜美(せいか やみ)

名前あるけど多分ほとんど出てきまてん(◜ᵕ◝)

感情の込め方がうまいのでたまにガチで病んでるのか?と勘違いされることもしばしば。

この後ルカスが皆に自分の考えを言っていたので囲まれ始める。だがしかしこの主様はニブチンなので気付かない。とりあえず早く逃げた方がいい。


「最近皆ちょっと変だな…ストレスかな?」



ラムリ・ベネット

めちゃくちゃ泣いた。この後声が枯れた。けどそれを心配した主様にお世話されるのが嬉しいので無問題。

この件以降四六時中主様にくっつくようになるし1日顔を見れないと死んでないか苦しんでないかと不安で不安でたまらなくなる。


「主様、ずぅ〜っと一緒にいましょうね!」



ナック・シュタイン

主様が居なくなるのではと怖くなって震えが止まらなかった。この件以来屋敷の警備が更に厳重になる。ことある事に主様の元へ行くようになる。

他の執事達と結託して主様をこの世界に縛り付けようとする。ただ“なるべく”主様の意見を尊重したいので主様の意思でこの世界にとどまらせるように外堀を埋めてく。


「このナックに“全て”おまかせください。」



ルカス・トンプシー

この件以降過保護になるし、ドロドロした感情が増幅する。(元々待ってたけど隠してた)

次の日から闇の部分がたまに見れるようになる。だが主が鈍すぎてヤンデレキャンセルされる。Bキャンセルが故障する前に主様は元の世界へ帰った方がいい。


「私達から逃げられるとお思いで?」

歌が上手な主様!

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コメント

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キャンセルボタン私が壊しておいたんでこれで主様逃げられませんね❤

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