※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
〈File27:骨の絆〉
「ああ、骨がフジと父親を繋いでくれる」
「骨が……?朝比奈、どういうことなの?」
「さっき言っただろう。フジは骨の病気の可能性が高いと」
初めに気になったのは、フジの体格だった。
フジは10歳だというが、その体は頼りなく、未就学児にも見えてしまう。
だがそれだけなら、平均的な子供より成長が少し遅れているだけの子供だ。
気になることは他にもあった。
「フジ、お前はよく病院に行くんじゃないか?」
「あ、うん。えーと、なんだっけ。なんて名前か忘れたけど、病気だからって……」
フジの髪を耳にかけ、彼女に指し示す。
「これって補聴器?」
「ああ。俺の推測が正しければ、耳小骨の変形による難聴だろう」
耳小骨は聴力に大きく関わりのある骨だ。
外耳から入**********
****************************
***********************
*******
******************
*******************
*************
*********************
コメント
1件