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#まじっく快斗 # 名探偵コナン
pr様_@
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江古田高校の放課後。夕暮れ時の教室は、どこか気だるい空気に満ちていた。
「なー、快斗。今日の夜、暇?」
窓際の席でトランプをいじっていた黒羽快斗は、前の席から振り返った幼馴染
――如月翔の顔を見て、不敵にニヤリと笑った。
「わりぃ、翔。今夜はちょっと、ビッグなマジックショーの仕込みがあってさ。お前と遊んでる暇はねーんだわ」
「へえ、そりゃ残念」
翔は小さく肩をすくめた。学校では母方の姓である「如月」を名乗っているが、翔の本名は工藤翔。あの高名な高校生探偵・工藤新一の双子の弟である。そして、新一に負けず劣らず、顔がそっくりだと周囲からはよく言われていた。
(……仕込み、ね。知ってるよ、今夜のターゲットは米花美術館の『青き人魚の涙』だろ、快斗)
翔は心の中でだけ呟いた。快斗がキッドであることには気づいているが、あえて本人には言っていない。からかうのも面白いし、何より、その裏にある彼の「目的」を邪魔したくはなかったから。
「じゃ、俺は先帰るわ。夜更かしして明日遅刻すんなよ、快斗」
「おーう、翔も気をつけて帰れよ!」
快斗の暢気な声を背中に受けながら、翔は教室を後にした。
――そして、夜。 米花美術館の屋上は、ヘリコプターの爆音とサーチライトの光に包まれていた。
「……そこまでだ、怪盗キッド!」
凛とした声が響く。屋上のフェンス際に立つ白いマントの怪盗に向けて、鋭い視線を投げかけているのは――翔の実の兄であり、高校生探偵の工藤新一だった。
キッドはシルクハットの庇を指で弾き、不敵に笑う。
「おや、名探偵。わざわざお出迎えとは恐れ入る」
新一の背後には、すでに警察の包囲網が迫っている。キッドはハンググライダーの翼を広げようとしたが、今夜は下からの突風が強く、一瞬、体勢が崩れた。
(チッ、まずいな……!)
新一がその隙を逃さず、一歩踏み出した、その時。
――ヒュンッ!
暗闇を切り裂いて、強烈な風切り音が鳴り響いた。 新一とキッドの間に割り込むようにして着地したのは、飛行機のような可変式の羽を備えた、近未来的なスケートボード。 そこに乗っていたのは、白のパーカーに黒のベストを合わせた、私服感の強いスタイリッシュなモノトーンの衣装に身を包んだ少年だった。顔の上半分には、猫を模したお面が斜めにかけられている。
「……誰だ!? 新しい怪盗か?」
新一が目を見開く。
「おっと、名探偵。その白い鳥をいじめるのは、そこまでにしときなよ」
ハーフマスクの隙間から覗く不敵な笑み。そして、変調されていない、あまりにもクリアな少年の地声。
「っ!? お前、その声……それに、その顔……」
新一の息が止まる。ハーフマスクから露出した輪郭や口元、そして声が、鏡で見る自分自身に酷く酷似していたからだ。
動揺する新一をよそに、通称『怪盗CAT』 ――翔は、腰のホルダーからトランプ銃に似た奇妙な銃を抜くと、迷わず新一の足元へ引き金を引いた。
パンッ!
放たれた強烈な閃光弾が、屋上を真っ白に染める。
「くっ……!」
新一が腕で目を覆う。同時に、翔はスケートボードの出力を全開にした。
「ほら、行くよキッド! ぼさっとすんな!」
「……っ、助かる!」
キッドは翔の差し伸べた手を掴み、スケートボードにぶら下がる形で、夜空へと一気に飛び立った。
「ふぅ……間一髪だったな、CAT。ありがとよ」
安全なビルの屋上に着地し、キッドはシルクハットを直しながら息を吐いた。
「別に。気まぐれさ。それより、あの名探偵……やっぱり手強いね」
ハーフマスクをつけたまま、翔は小さく笑った。
(まさか、東京に戻ってきて早々、実の兄貴とこんな形でやり合うことになるなんてさ……)
その声を間近で聞いたキッドは、ふと違和感を覚える。
(……待てよ。こいつの声、どこかで……いや、声だけじゃねえ。マスクから見えてる顔のライン、さっきの工藤新一にそっくりじゃねーか? しかも⋯)
キッドの脳裏に、昼間、教室で自分に話しかけてきた幼馴染――如月翔の顔が浮かびかける。
「じゃあね、キッド。夜更かしして明日遅刻すんなよ?」
「へっ? ……おい、待て! お前――」
キッドが核心に触れようと手を伸ばす前に、怪盗CATは再びスケボーを加速させ、月夜の街へと滑り出していった。 残されたキッドは、自分の手を凝視する。
「……嘘だろ。あいつの口調、それに声……まさか、なぁ……」
点と点が繋がりかけるのを自覚しながら、キッドは冷や汗を拭うのだった。
コメント
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読み終えました!工藤新一の双子の弟がまさかの怪盗CATで、しかも幼馴染の快斗=キッドの正体にも気づいてる…この構図、既にすごく熱いですね。夜の屋上で新一とキッドの間に颯爽と割って入る翔くんの登場シーン、スケボーと猫マスクのビジュアルも相まって「来た!」ってなりました。昼の教室の暢気なやり取りと夜の緊張感のギャップが効いてて、続きが気になります!