秋元
「どうもぉ秋元でぇす前回のあらすじ
元羅威刃のトップ城ヶ崎さんが
アビドス高校って所に行って
何やかんやありヘルメット団と戦闘し
なんか前哨基地とか破壊して
終わったわけ、
そしてこっからはアビドスが抱える問題に直面していく城ヶ崎さん
果たしてどうなるのか本篇入りまーす!」
第4話 委員会の事情
対策委員会の教室に戻った先生達
アヤネ
「おかえりなさい。皆さん、
お疲れ様でした。」
ホシノ「ただいま〜。」
セリカ
「アヤネちゃんも、
オペレーターお疲れ。」
ノノミ
「火急の事案だった カタカタヘルメット団の 件が片付き ましたね。
これで一息つけそうです。」
シロコ
「そうだね。これでやっと、
重要な問題に集中できる。」
セリカ
「うん!先生のおかげだね、
これで心置きなく全力で借金返済に
取り掛かれるわ!
ありがとう、先生!
この恩は一生忘れないから!」
城ヶ崎
「なぜ借金があるんだ、どういう事だ?」
城ヶ崎の目が鋭くなる
セリカ「······あ、あわわっ!」
アヤネ「そ、それは······。」
セリカ
「ま、待って!!アヤネちゃん、
それ以上は!」
城ヶ崎「早く言え」
眉間にシワが寄る
アヤネ「······。」
ホシノ
「······いいんじゃない、セリカちゃん。
隠すようなことじゃあるまいし。」
セリカ
「か、かといって、 わざわざ話すような
ことでもないでしょ!」
ホシノ
「別に罪を犯したとかじゃないでしょー?それに先生は私たちを助けてくれた
大人でしょー?」
ホシノは小声で続いて言う
ホシノ「少し荒いけどねー」
城ヶ崎「今なんか言ったか?」
圧を飛ばす
ホシノ「うへ〜怖いよー先生。」
少しからかっている感じに聞こえる
シロコ
「確かにホシノ先輩の言う通りだよ。
セリカ、先生は信頼していいと思う。」
シロコも小声で
シロコ「荒いけど」
城ヶ崎が睨む
シロコ「······。」
セリカ
「そ、そりゃそうだけど、
先生だって部外者だし!」
ホシノ
「確かに先生がパパっと解決してくれる
ような問題じゃないかもしれないけどさ。でも、この問題に耳を傾けてくれる
大人は、
先生くらいしか いないんじゃーん?
悩みを打ち明けてみたら、
何か解決方法が見つかるかもよー?
それとも
何か他に いい 方法があるのかなー、
セリカちゃん?」
セリカ
「う、うう······。
でっ、でも、さっき来たばっかりの
大人でしょ!今まで大人たちが、
この学校がどうなるかなんて
気に留めたことなんてあった!?
この学校の問題は、 ずっと私たちだけで
どうにかして きたじゃん!なのに今更、
大人が首を突っ込んでくるなんて······。
私は認めない!!」
教室の扉を勢いよく開け出ていく
城ヶ崎 (これだからガキは嫌いだ)
アヤネ「セリカちゃん!?」
ノノミ「私、様子を見てきます。」
追いかける用に教室から出る
ホシノ
「······。
えーと、簡単に説明すると······この学校、借金あるんだー。
まあ、ありふれた話だけどさ。」
城ヶ崎「いくらだ?」
ホシノ
「それが······
9億円ぐらいあるんだよねー。」
城ヶ崎「は?」
アヤネ
「······9億6235万円、です。
アビドス······いえ、私たち『対策委員会』が返済しなくてはならない金額です。
これが返済できないと、 学校は銀行の
手に渡り、廃校手続きを取らざるを
得なくなります。
ですが、実際に完済出来は
可能性は0%に近く······ほとんどの生徒は
諦めて、この学校ごと街を捨てて、
去ってしまいました······。」
城ヶ崎
(まぁ9億円なんて臓器や水商売、薬で
集められるだろまぁここは学園都市、
そんな事は出来ないがな)
シロコ「そして私たちだけが残った。」
アヤネ
「学校が廃校の危機に追いやられたのも、生徒がいなくなったのも、
街がゴーストタウンになりつつあるのも、実はすべてこの借金のせいです。」
城ヶ崎が口を開く
城ヶ崎「どうしてこうなったんだ?」
アヤネ
「借金をすることになった理由ですか?
それは······。
数十年前、この学区の郊外にある砂漠で、砂嵐が起きたのです。
この地域では以前から頻繁に砂嵐が
起きていたのですが、その時の砂嵐は
想像を絶する規模のものでした。
学区のいたる所が砂に埋もれ、
砂嵐が去ってからも砂が溜まり
続けてしまいました。」
城ヶ崎
(なるほどだから街に砂が溜まっていた
訳だ)
アヤネ「その自然災害を克服するために、
我が校は多額の資金を投入せざるを
得ませんでした······。
しかしこのような片田舎の学校に、
巨額の融資をしてくれる銀行は
なかなか見つからず······。 」
シロコ
「結局、
悪徳金融業者に頼るしかなかった。」
アヤネ「······はい。最初のうちは、
すぐに返済できる算段だったと
思います。
しかし砂嵐はその後も、
毎年更に巨大な規模で発生し······
学校の努力も虚しく、学区の状況は
手が付けられないほど悪化の一途を
たどりました······。
······そしてついに、アビドスの半分以上が砂に呑まれて砂漠と化し、
借金は みるみる膨れ上がって
いったのです······。」
ホシノ「······。」
シロコ「······。」
アヤネ
「私たちの力だけでは、 毎月の利息を
返済するので精一杯で······。
弾薬も補給品も、
底をついてしまっています。」
シロコ
「セリカがあそこまで神経質に
なっているのは、これまで誰もこの問題にまともに向き合わなかったから。
話を聞いてくれたのは、先生、
あなたが初めて。」
城ヶ崎「……。」
何故か城ヶ崎は真剣に話を
聞いてしまっていた
ホシノ
「······まあ、
そういうつまらない話だよ。
で、先生のおかげでヘルメット団っていう厄介な問題が解決したから、これからは
借金返済に全力投球できるように
なったってわけー。
もしこの委員会の顧問に
なってくれるとしても、借金のことは
気にしなくてもいいからねー。
話を聞いてくれただけで ありがたしい。 」
シロコ
「そうだね。
先生はもう十分力になってくれた。
これ以上迷惑はかけられない。」
少し不機嫌そうな声で
城ヶ崎
「ッチ、このままお前らガキ共を見捨てて死なれたらめんどくせぇから
手伝ってやる。」
アヤネ 「そ、それって······。」
(言い方に少しトゲあるけど)
「はいっ!よろしくお願いします、
先生!」
ホシノ
「へえ、先生も変わり者だねー。
こんな面倒なことに自分から首を
突っ込もうなんて。」
アヤネ
「良かった······『シャーレ』が力に
なってくれるなんて。これで私たちも、
希望を持っていいんですよね?」
シロコ
「そうだね。
希望が見えてくるかもしれない。」
その時外からの視線を城ヶ崎は
察知していた
セリカ 「······。 ······ちぇっ。 」
外ではノノミがセリカを探していた
ノノミ
「セリカちゃん······
どこにいるのかしら······。」
To Be Continued…
次回セリカの平凡な一日
秋元「どうもぉ秋元と」
東雲「東雲だ」
秋元
「ねぇ東雲ちゃん何であの城ヶ崎さんが
生徒の為にあそこまで手伝うと思う?
俺の知ってる城ヶ崎さんは悪魔王子って
感じなんだけど」
東雲
「これは俺の憶測だが恐らく城ヶ崎さんは過去の自分と重ねていると思う」
秋元
「……なんかそれ言われたら納得だわー」
東雲
「城ヶ崎さんは子供の時に両親に捨てられその後あの人も頼れる大人がいなかった
それが今のアビドスに重なったんだろう」
秋元
「そういう事ね城ヶ崎さん
子供には優しいねぇ」
東雲「そうだな」
秋元
「このまま生徒達と幸せに過ごして
欲しいよ」
東雲「だな……」
秋元
「そんじゃここらで次回
『セリカの平凡な一日』」
東雲「また次回に会おう」
コメント
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週末に投稿すると言いましたが 諸事情により明日投稿します すみません。

週末にまた投稿する予定です