私の朝は、鳥の声でベッドからいやいやと起きるところから始まる。
枕の下に置いてあるスマホを手に取り、ホーム画面の推しを1分くらいニヤニヤと眺める。推し達のTwitterだって朝イチで確認。
「良い夢見れたよ、推しくん今日も頑張るよ」なんて呟く私は重症。
推しに元気を貰った私は、おぼつかない足並みでキッチンへ向かう。
そして、いつものようにカッコつけて好きでもないブラックコーヒーを飲む。
「にっが。」
そう言いつつ砂糖は入れない。
「ブラックコーヒー飲むのカッコイイですね、先輩!」
って言われたいから。こんなにオタクだなんてバレたくないから。
、、、朝9:30。さっきよりも日が出てきた。今日は、、、何しようかな。
ふとグループLINEを開く。通知が1200件ほど。
「起きてたらおはようくらい言えやw」
こんなLINEがほとんど。
、、、そんなのめんどくさいわ。かまって欲しかったら他の人当たれや。っと思いつつも、
「へい おはよだわよ 1200も通知ってやべぇな」とか雑に返信はする。
コーヒーが冷めそうな頃。急いで好きでもないコーヒーを一気飲みして、気持ち悪くなる。これもいつものことだ。
ちゃちゃっとコーヒーを飲んだお気に入りでもないカップを洗ったら、リビングの鏡で自分のすっぴんを眺める。
「昨日夜更かしして推し達の24時間放送見たからなぁ、、、」
クマが酷い。いつもに増して酷い。ただ、目の奥底では「昨日の24時間放送楽しかった」なんて喋ってる。
「さて、朝ごはんか。」
、、、まぁこんな推し大好きガリガリ野郎に彼氏なんて居ないし、朝ごはんはコンビニのナポリタン弁当ですます。
「ここのソーセージ、バジルのスパイスがいいんですよ。」
誰もいないこの部屋で、誰も聞かない独り食レポをしながら食べる。
10:15分。ご飯の食器達は洗い、片付けて、品川駅へ散歩へ行く。三千円ほどを持って、電車で旅をする。
「今日は満員電車じゃない、ラッキー」
小さな幸せを見つけて喜んだ。
今日は神奈川方面へ向かってみる。
「海、綺麗だな。推しとかと会って海とか行きたい」
妄想を膨らませ、小説のアイデアを考える。
到底叶わない夢だが。
昼ご飯は手持ちにあった一箱のカロリーメイト。サクサクっとかじってお腹を満たし、妄想を続ける。
、、、16:30。あれからだいぶ時間が経ったなと思う。私は電車を降りて神奈川を散歩していた。
なんかのブログで「山下公園からスカイツリーが見える」って書いてたから、山下公園にふらふらと向かっていた。
、、、ここか?、、、あ、ほんまやんけ。
スマホで夕闇と共にスカイツリーをパシャリ。
後でインスタに貼っとこ。
、、、そろそろ時間やばいな。
軽く走って最寄りの駅へ。
帰りは吊り革に捕まって電車に揺られながらうとうと。こんな無防備でも、痴漢には合わなかった。
「くぁぁ〜、、、」
マスクの内側では、大きなあくびをしていた。
「帰ったら話書かんとな。」
私は、家へ向かう足を早めた。
、、、自宅の目の前。
「あ、着いた、、、やばい、部屋の電気真っ暗やんけ。」
カードキーをポシェットのポケットから取り出して、ガチャッと開ける。
「ゔぃ〜」
酔っぱらいみたいな声をあげて、そのままベッドにダイブ。
「一週間後は小説投稿する締切だぞ、私〜」と、自分を励ます。
、、、今日の旅とかの話書こうかね。
そう思い、ジャンパーを着たまま原稿用紙に向かう。
もちろん、推しと一緒に海へ行きたい、なんては恥ずかしくて書けないけどね。
「うっし、できた」
一日で完成なんて、自己ベストだよ。あとは修正加えるだけだぁ、、、
机の上にあるデジタル時計を見ると。18:45。
、、、時間って過ぎるの早いな。
適当にシャワーを浴びて、パジャマに着替えて、ご飯は残り物を食べる。
やる事は全て終わった。外の匂いが付いたベッドに軽く腰掛ける。
「今日も楽しかった」最後はスマホで推しの配信を聴きながら、深い眠りについた。
コメント
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この写真はガチですわ〜! 本当に神奈川に電車で行って撮って来ましたのദ്ദി ˉ͈̀꒳ˉ͈́ )✧