テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ー 注意事項 ー
・こちらはmnps様の二次創作となっております
・ご本人様や関係者様とは一切関係ありません
・この作品にはBL要素が含まれますので、苦手な方はご注意ください
ご理解いただける方は、ぜひ楽しんでいってください!
朝。
一時間目は現代文だった。
先生は教科書を開き、読み始める。
shkは先生の口元を見る 。
……見えない。
教科書を見ている。
時々、黒板。
また教科書。
口元が隠れてしまう。
「……。」
少しだけ眉が下がる。
隣から視線を感じた。
smだった。
何も言わない。
ただ、自分の 教科書を少しだけshkの方へ寄せる。
教科書には、小さく鉛筆で印が付いていた。
今読んでいる場所。
先生が説明しているところ。
次に読む段落。
全部分かるようになっていた。
shkは思わずsmを見る。
『ありがとう。』
smは小さく頷く。
『気にしないで。』
そのやり取りを、前の席の女子がちらりと見ていた。
休み時間。
「あのさ。」
女子がshkの席まで来る。
口元をしっかり見せながら、ゆっくり話してくれた。
「手話、少し教えてもらってもいい?」
shkは目を丸くする。
自分に?
女子は少し照れくさそうに笑った。
「smくんと話してるの見て、ちょっと興味あって。」
その瞬間。
教室の後ろから。
「俺も!」
「私も知りたい!」
何人かが集まってきた。
shkは戸惑う。
こんなこと。
初めてだった。
その様子を見ていたakが笑う。
「ほら!俺だけじゃなかったじゃん!」
pyが小さく笑う。
「akさんは昨日から覚える気満々でしたもんね。」
「当然!」
akはshkを見る。
「教えてくれる?」
shkは少しだけ考えて。
それから。
ゆっくり笑った。
『もちろん。』
昼休み。
教室の隅で、小さな手話教室が始まった。
荻一野
3,847
「これが『ありがとう』?」
『うん。』
「じゃあこれは?」
『違う違う。指が逆。』
「難し〜!」
教室に笑顔が広がる。
その輪から少し離れた場所で。
smは静かにその光景を見ていた。
shkが笑っている。
昨日より。
一昨日より。
ずっと自然な笑顔だった。
ふと。
shkがsmの方を見る。
目が合う。
『sm。』
手招き。
「?」
『smも来て。』
一瞬だけ。
smは固まる。
周りのみんなもsmを見る。
少し照れたように目を逸らす。
でも。
ゆっくり立ち上がって。
shkの隣へ向かった。
その姿を見たakが、小さくpyの肩をつつく。
「ねぇ。」
「なんですか?」
「なんかさ。」
akは笑う。
「この二人、もう親友みたいやね」
pyも二人を見る。
そして優しく笑った。
「……そうですね。」
でも。
二人ともまだ知らない。
その気持ちは。
“親友”だけでは終わらないことを。
コメント
1件
すごく温かいお話でした…!shkくんが誰かに手話を教える側になって、しかもみんなが自然に輪に入ってくる光景がじんわり胸にきました。smくんとの無言のやり取りも優しくて、最後の“親友だけでは終わらない”って一文にドキッとさせられました。続きすごく気になります…!