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※キャラ崩壊あります
💙side
今日はプライベートで旅行にきた。
9人全員で来たのだが,都会に行くとだいぶ目立つので,東京から離れた田舎町に来たんだけど…
🩷「誰だよ,ラウールに案内させたの」
💜「仕方ねぇ,ラウールしか地図が読めないんだ」
🖤「何で方向音痴だけ地図読めるかねぇ…」
🤍「あれ?僕たちどこから来たっけ?」
💙「完全に詰んだな」
初めてのことだから地図に頼ったんだけど,誰も地図が読めない。あべちゃんは酔ったみたいで地図読む気にならないらしい,仕方なく読めるラウールに頼ったんだけど…やっぱ方向音痴王には難しいみたいだな…
🧡「どうする?バス探す?」
💛「田舎のバスを侮らない方がいいぞ?1時間おきとかザラにある」
💚「ごめん…俺が酔ったばかりに…」
🩷「気にすんなって!仕方ないことだろ?」
💜「でもどうするよ?来た道戻ってもまた迷子になるぞ?」
みんなが困っていると,静かに見守っていたある人が口を開いた。
❤️「ねぇ,あのお婆さんに聞くのはどう?」
涼太がそう提案した,涼太が指した方向にみんな目をやると,買い物かごをぶら下げたお婆さんが歩いていた。
💛「地元の人…かな?」
🧡「ちょうどいいやん!あのおばちゃんに話聞こか!」
俺たちはお婆さんに早速話を聞くことにした。
🖤「すみませーん…少しいいですか?」
👵🏻「ん?あらら!こんなところに若い男の人がいるなんて珍しいわね〜」
🤍「僕たち今旅行にきているんです。何ですけど道に迷っちゃって…」
❤️「ここの旅館。どこかわかりますか?」
涼太がスマホで旅館の場所を示す。するとお婆さんは何かに閃いたように
👵🏻「あー!この旅館かい?この旅館,私の家の近くだよ」
ほんとですか!?とみんな一斉に食いつく。
よかったぁ…これで野宿することはないな。
俺らはお婆さんについていった。
👵🏻「ほら,ついたよ」
俺たちは一斉にお礼をした。お婆さんはいいのいいのと言ってくれた。
よかった,この街は優しい人ばっかだったな。
ここの街は空気がおいしく自然って感じのところ。
あたりを見回していると,草が絡まっている鳥居が見えた。
❤️「何見てるの?」
💙「ッッ!!…びっくりした…」
急に涼太に話しかけられた。
なんだよびっくりするだろうが…
❤️「そんなに驚かれても笑で?何見てたのさ」
俺は草が絡まった鳥居を指差した。するとお婆さんも俺らの会話を見ていたのか
👵🏻「ありゃ昔からある神社だよ。今はもう使われなくなっちまったけどね〜」
へぇ…昔からあるのか…使われなくなったっていう割には傷もついてないし,意外と綺麗だな…
神様がこの村を守ってるから綺麗にしてんのかもな。
俺は気にせず涼太と話していた。
💛「ここまで連れてきてくださりありがとうございます!何かお礼をさせてください!」
お婆さんは旅館の入り口まで連れてってくれた。何かお礼をしたいと思い、照が提案したが
👵🏻「いやいいのよ気にしなくて。」
お婆さんは微笑みながら言ってくれた。でも…
💚「俺たち,お婆さんが来なかったら野宿の可能性がありました,だからお礼だけでも!」
俺たちは深々とお辞儀をした。お婆さんは観念したのか
👵🏻「じゃあ,このあと地域の人で集まるんだけどね?その食事の手伝いをしてくれないかしら?」
とお婆さんが言ってくれた。
俺らは勢いよく「はい!」って言って,お婆さんの料理の手伝いをすることにした。
俺と涼太はお婆さんの家の厨房に立ってジャガイモを切っていた。
❤️「翔太!包丁使う時手はぐーって言ったでしょ?手切っちゃうよ?」
💙「大丈夫だって!切らねぇよこんなことで…」
…あれなんか今ピリって何かが全体に広がった音が…
❤️「ほら、言わんこっちゃない!切ってるじゃん!」
💙「うおまじかよ…!」
❤️「絆創膏,取ってくる…!」
👧🏻「あの…これ使いますか?」
涼太が後ろを向くと1人の女の子が立っていた。見たところ中学生くらいか?
❤️「あ,ありがとう!君,名前は?」
👧🏻「わたしは絆って言います。ここの孫です。 」
お孫さんか…今冬だし,帰省中なのかな…
涼太は絆ちゃんからもらった絆創膏を俺につけてくれた。
👧🏻「あの…いつ東京に帰られるんですか?」
💙「明日だよ,一泊2日でここに泊まるの」
👧🏻「そう…ですか…」
ん?浮かない顔してどうしたんだ?
まぁ俺らSnowManだしな!きっと帰ってほしくないんだろ,かわいいなこの子笑
❤️「絆ちゃん?紙とペン貸してくれないかな?」
👧🏻「わ,わかりました」
え?涼太,突然どうしたんだ?紙とペンなんて,料理に使わないだろ。
涼太は絆ちゃんから紙とペンをもらうと俺たちが泊まる旅館の場所を書いた。
❤️「はい,今日の5時くらいに,ここに来てくれないかな?」
は?おい!ちょっと何してんだよ!
👧🏻「……へ?」
ほら絆ちゃん戸惑ってんじゃん!
俺が口を開こうとした時
❤️「ここじゃ話しにくいことでもあるんでしょ?」
って涼太が言った,それを聞いた途端絆ちゃんは目を見開いた。
👧🏻「あ,ありがとうございます…!」
何だ?俺だけか?分かってないの?
絆ちゃんはお婆さんに呼ばれて離れていった.
💙「おい!今何したんだよ!小声」
俺は一応お婆さんに聞こえないように涼太に聞いた。
❤️「…わからない。」
💙「は?」
悪い,俺もお前の言ってることがわからない。
❤️「わからないけど,なんか絆ちゃんのあの顔が引っかかる…ただそれだけ」
💙「あー…なるほどな…」
確かに,俺が明日までいるよって言った時,何だか暗い顔をしていた。
俺たちに何を言おうとしていたのだろうか…
「「「かんぱーい!!」」」
9人で机を囲み,わちゃわちゃとした鍋パーティーがスタートした。
この時期の鍋はめっちゃ美味いから染み渡る,あの後お婆さんが手伝ってくれたお礼と具材を少しくれた,ほんとにここは優しい人ばっかなんだな。9人で笑いながら鍋を食べていると,ノック音が聞こえた。
🩷「はーい!!」
佐久間が扉に近いため,行ってくれた。誰だ?こんな時間に。
すると次の瞬間
🩷「え!?女の子!?なんで!?」
佐久間の驚く声が宿に響いた。
女の子…もしかして…絆ちゃん!?
💙「絆ちゃん!」
❤️「ごめんね,寒いのに来てくれて」
👧🏻「いえいえ…そんなそんな…」
💛「2人とも知り合い?」
💚「とりあえずここじゃ寒いし,中入ってよ」
👧🏻「わかりました。」
絆ちゃんを中に入れ,涼太が絆ちゃんを紹介し,メンバーも名前を言って自己紹介をする。
❤️「それで,話したいことについて,教えてほしいんだけど…いいかな?」
涼太がそう話題を切り出すと,絆ちゃんの表情は暗くなった。
よほどの深刻な内容なのだろうか…
👧🏻「…単刀直入に言います…今すぐ…東京に帰ってください」
…は?
東京…に…帰れ…?
🩷「…え?ちょっ…」
佐久間が驚きすぎて言葉が出てきてない,信じられない,どういうことなんだ?
💛「詳しく説明してくれるかな?」
照がそういうと,絆ちゃんは口を開いた。
👧🏻「ここは…生贄の儀式がある村です。」
…は?
もっと衝撃的なことを言われて,メンバー全員固まっている。
生贄の儀式…聞いたことはあるけど,単なる噂話かと思っていた,けど…ほんとに…あるのか…?
🧡「ちょっ…待ってや…また,ドッキリか?」
💜「え?」
🧡「ほら,あったやん,2、3年前俺以外全員仕掛け人で…」
🖤「あー…あったけど…」
2、3年前,結成してまもない頃,向井以外のメンバーが仕掛け人となり,生贄の儀式がある村に来てしまい,メンバーがどんどん減っていく…という内容でドッキリを仕掛けたことがある。
👧🏻「ちょっと待ってください!これはドッキリなんかじゃ…!」
🧡「悪いけど,信じられへんねん,だって似たような内容なんやから…」
確かに状況は違うけど,内容は同じだ,信じられないのはわかる,でも…
💚「康二,落ち着いて?信じられないけど,俺たちはプライベートでここに来てるんだよ,プライベートでしか話せないような内容の話もたくさんした,これがドッキリだと思う?」
あべちゃんが淡々と話した.
🧡「…せやな…」
🤍「じゃぁ…ほんとにあるの…?」
👧🏻「はい…」
💜「どうして,生贄の儀式があるの?」
👧🏻「詳しくは…私にもわかりません。私が生まれる前から儀式はありました。」
生まれる前から…もしかすると,俺らが生まれる前からある可能性もあるのか…
👧🏻「唯一わかるのは…この儀式では,若い者を狙った儀式であるということだけ…」
💛「若い人たちだけを狙ったって…どういうこと?」
👧🏻「ここの村は5年に一度,若い人たちが観光に来るんです,そして,その日,100%の確率で儀式が始まり,若い人たちを拉致し,生贄にするんです…」
若い人たちを…生贄に…?
💙「なんで若い人たちなんだ?」
👧🏻「若い人を儀式で炙ることで,その人の年齢分の寿命が入るからです。」
❤️「若い人たちの…年齢分の寿命…?」
💚「つまり,21歳の人が炙られたらおじいさんたちは21年また生きられるってこと?」
👧🏻「はい…」
嘘だろ…?そんなのが,この日本に存在するのか?
👧🏻「この村に,こんな人数の人が来るのは初めてです,皆さんが炙られたら、おじいさんたちはもっと長い寿命を手に入れます。」
👧🏻「だから,今すぐ東京に帰って…!私が囮になりますから…!」
🩷「待ってよ!絆ちゃんを囮になんてできないよ!」
👧🏻「今はそんな綺麗事を言っている暇じゃ…!」
💛「絆ちゃん,これは俺たちの本音なんだよ,こんな夜遅く,しかも絆ちゃんも狙われそうな時間に,わざわざ来て,儀式のことを伝えてくれた,それなのに,囮になんてできないよ。」
👧🏻「でも…」
絆ちゃんは,下を向いてしまった。すると,ラウールが絆ちゃんの肩をポンと叩いた。
🤍「絆ちゃんは,儀式を終わらせたいと思わないの?」
絆ちゃんはまた顔を上げた,その目は,今にも泣きそうな目をしていた。
👧🏻「終わらせたいです…おばあちゃんが長生きしてくれるのは嬉しいです…でも…もうあの光景を見たくありません…!」
🤍「じゃあさ,俺たちで,終わらせようよ。」
👧🏻「無茶言わないでください…!儀式は捕まったら2度と戻れないんですよ!?それに…皆さんには大勢のファンがいます…ここで死んでもらうわけには…!」
🤍「また,人が死んでもいいの?」
👧🏻「…!」
🤍「きっと,俺たちに儀式を伝えられたのが初めてなんだよね,ずっと,トラウマだったんだよね。せっかく教えてくれたのに,そのまま帰る,なんてできない。だから,お願い。俺たちのわがまま,聞いてくれないかな。」
みんなで一斉にお辞儀をした,また絆ちゃんは下を向いてしまった,少しの沈黙が通った後。
👧🏻「わかりました…ですが…命の保証はありません,できるだけ,皆さんを守るようにはします。ですがどうなるかわかりません.それでも…いいですか?」
みんなは目を合わせて,頷いた。
👧🏻「わかりました…行きましょう。」
「「「おう!」」」
俺たちは絆ちゃんの合図で動き出した。
救うんだ。俺たちと絆ちゃんの10人で,この村を。
※次回に続きます!