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\ピンポーン/

こんな時間に誰だろ?

「はーい。」

『涼音を返していただけないでしょうか?』

「えぇと?誰でしょうか?」

ヤバい。めっちゃ背高いしムキムキ。喧嘩とかしたら絶対負ける感じするわ。

『涼音の兄です。涼音に付いているGPSがここを指しているのでここに涼音がいるんですよねね?』

「まぁ、居ますけど…」

『ってことで、涼音を返してください。』

「ちょっと待ってください。当人は今シャワーを浴びているので。」

『もしかして…涼音をそういう目的で家に連れ込んだんではないでしょうね!』

「え?いや…」

パシーン! (殴られる)

『気持ち悪い…涼音から離れてください。』

「今日は帰ってください!!」

バン! (扉を閉める)

『待て!開けろ!開けろ!私から涼音を引き離す悪魔め!次会った時に殺してやるからな!』


え?怖すぎないか?これがお兄ちゃんとか絶対に嫌なんだが?あのシスコンを警察につきだしたいけど、警察呼んで俺も捕まったら元も子もないし、とりあえず今日は気にしないことにしよう。

「さっき、玄関がうるさかったけど、どうかしたの?」

「実は、君のお兄さんが来て…」

「え?お兄ちゃんは仕事で出張行ってるよ?」

「え?」

「どんな感じだった?」

「高身長でムキムキで…」

「それ、私のお兄ちゃんじゃない…!」

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