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「え、GPS付いてるって…さっき言ってた。」
「う、嘘…探してみる…」
「僕、ちょっと夜風を受けてくるよ。見つけたGPSは机の上に置いておいて。」
ガチャ
俺の大事な涼音ちゃんを困らせるなんて。でも、あいつデカイから居たらすぐ分かるだろ。あいつが出てってから時間もそんなに経ってないからすぐ見つかるはず。
ゲッホゲッホ
うわぁ、煙草の煙が…。誰だよ。公園で煙草吸うなよ。苦手な人もいるんだよ。てか、さっきの男も煙草の匂いしたな。
チラッ
さっきの男じゃねぇか。俺には気づいてないみたいだな。確かバッグの中にアイツを殺した時に入ってた包丁が入ってたはずだけど、ここで刺しても返り討ちにあいそうだな。どうしようか。首元を刺したいが、届かなそうだな。背中とかは分厚そうだし…。
ポチャン!!
ん?石か…。そうか!石を投げて頭にぶつけてから刺せばいいのか。
ゴン!!
『いっ…』
鈍い音がした。でも、あいつが倒れ込んでくれたおかげで刺しやすくなった。
グサッ
首元に包丁を1回だけ突き刺して僕は帰ることにした。
ザーザー
雨降ってきたな。でも、雨が降ると足跡とか指紋とか匂いとかが消えるから警察の手がかりが無くなってありがたい。てか、さっきのあいつも涼音さんのストーカーだったのかな。そんなことを考えながら俺は包丁に付いた血をを公園の池の水で洗い流した。
ガチャ
「ただいま〜。GPS見つかった?」
「うん。バッグの小さいポケットの中に入ってた。これどうしよう。」
「今日はもう遅いから明日の朝届けに行こう。」
「うん…。ありがとう。」