テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
マッジですいません🙇🏻♀️
お昼寝してた⭐︎
それとたくさんの♡本当にありがとうございます😻
感謝感激
次の日の朝。
教室に入った瞬間、視線が少しだけ集まる。
昨日までとは、また違う空気。
(……まあ、そうなるよな)
気にしないふりをして、自分の席に向かう。
隣には、いるまがいる。
「おはよ」
いつも通り、声をかける。
一瞬だけ、周りの空気が止まるのがわかる。
「……ああ」
短い返事。
でも、それでいい。
カバンを置いて、椅子に座る。
昨日までと同じ景色。
でも、気持ちは全然違った。
「なあ」
小さく声をかける。
「放課後、また行くか」
「……どこに」
「ノープラン」
少しだけ間が空いて、
「……お前ほんとそれ好きだな」
小さく返ってくる。
それだけで、なんか安心した。
――ガタッ
音がして、前のやつが振り向く。
「お前さ」
少し強めの声。
「まだそいつとつるむの?」
教室の空気が、一気に集まる。
(……来たな)
「つるむっていうか」
軽く肩をすくめる。
「普通に話してるだけだけど」
「普通じゃねぇだろ」
即否定される。
「昨日の見たやつもいるし」
「また問題起こしたらどうすんの?」
周りもざわつく。
でも、もう迷いはなかった。
「起こしてねぇだろ」
はっきり言う。
空気が止まる。
「見てたけど、あれ絡まれてただけだし」
「でも前にも――」
「前の話、ちゃんと知ってんの?」
被せるように言う。
沈黙。
「……噂でしょ」
一言で、空気が揺れる。
「違うって証拠あんのかよ」
苛立った声。
(……ないな)
正直、証拠なんてない。
でも。
「じゃあ、お前らは“本当だって証拠”あんの?」
静かに返す。
また、沈黙。
誰も、はっきりとは言えない。
「……でもさ」
誰かが小さく言う。
「危ない可能性あるなら、距離取るの普通じゃね?」
(ああ、そこか)
少しだけ息を吐く。
「それは別にいいと思う」
意外そうな顔をされる。
「無理に仲良くしろとか言わねぇし」
少し間を置いて、
「でも、勝手に悪者にするのは違ぇだろ」
教室が静かになる。
「話したこともねぇのに」
「見たいとこだけ見て」
「それで決めつけてる方が、よっぽどやばいって」
言い切る。
空気が、重くなる。
でも、もう止まらなかった。
「俺は普通に話す」
はっきり言う。
「それで何かあっても、俺の責任でいい」
少しだけざわつく。
でも、それでいい。
「だから」
最後に、軽く笑う。
「巻き込まれるとか気にすんな」
沈黙。
誰も何も言わない。
言えない、って感じだった。
「……好きにすれば」
誰かが吐き捨てる。
それで終わり。
空気はまだ重いままだけど、
少なくとも、はっきりした。
――もう、隠す必要はない。
「……お前さ」
隣から小さく声がする。
「何」
「ほんと、めんどくさいやつ」
ぼそっと。
でも、どこか呆れたような声。
「褒めてる?」
「違う」
即答。
思わず笑う。
そのあと、少しだけ間が空いて――
「……ありがと」
ほとんど聞こえないくらいの声。
一瞬、止まる。
「今、なんか言った?」
「言ってない」
そっぽ向かれる。
(……いや、言っただろ)
でも、それでいい。
たぶん、今ので十分だった。