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「仁人、好きだ」
今言わないと、俺のこと意識してもらわないと。
あの子が卒業して約半年経った。
「ごめん、付き合えない」
まあ、あの子のこともあったし100%告白が成功するっていう自信はなかった。
でも仁人は俺を頼ってくれることが多くなったし、俺に笑顔を向けることが多くなった。
だから少しだけ期待していたのに。
まさかこんなあっさりと振られるなんて思ってもみなかった。ショックだった。
心のどこかで自分はアルファだからと思ってしまっていたのかもしれない。
1番なりたくなかった典型的なアルファの姿になってしまっていたこともショックだった。
一度好きになった相手への執着心はアルファだからなのか、俺の本質か。
俺は仁人に告白した人リストNo.5で終わるつもりはなかった。
…なんで知ってるかって?まあなんだっていいでしょ。
それから何度も食事に誘えば断られ、何度も告白しては振られてきた。