〜前回のあらすじ〜
瀬凪の最低な一面を知ってしまった凛。あいつらとは違うって信じていたのに。
ー本編ー
あれからここ数日瀬凪先輩に会っていない。
会いたい気持ちはあるのに本能がそれを拒否している。
今までのあらゆる出来事の積み重ねのせいなのだろうか。
「あぁ、やっぱ人なんて信用するもんじゃないな。」
感情というものは心底めんどくさい。
〜放課後〜
帰ろうと下駄箱に行き靴を持つ。目の前には数人の人集り。一体なんの集まりなのだろう。
よく見ると中心に短ランを着た白髪の男。
瀬凪だった。
人集りをよく見ると全員女。しかも全員に笑顔で接している。
いやでもわかる。
瀬凪先輩には自然とよってくるんだ。
「あぁ、性別が違ったら俺もあんなふうに相手してもえたのかな」
「…は?笑」
自分で何を言っているのかわからなかった。
自分の欲求を満たす為だけに生きてる人間は心底嫌いなはずだ。なのに。
なんでそんな感情を抱いている俺がいる。
どんな人間か今はっきりわかったじゃないか。
なぜ俺はそこまで瀬凪先輩に期待する。
期待したところで最後は結局不幸になって終わりだろ。なんで、なんで。
でも瀬凪先輩は何も悪くない。俺が勝手に好きになって、勝手に期待して、勝手に失望しただけだ。あぁ、本当に感情というものはうざったい。
恋愛なんて、恋なんて感情は
「嫌いなんだよ」
つづく…
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!