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檻のなかのアイドル

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檻のなかのアイドル

7 - episode7ー堕ちていくΩー

♥

79

2025年06月27日

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部屋の中は静かだった。
こさめはベッドの端に座り、うつむいて、無意識に首輪の金具を指でなぞっていた。

重くもないはずなのに、妙に存在感がある。

ふと、扉の向こうから足音が近づいてくる。


🎼🍍「待たせた」


なつが入ってきた。

黒いシャツの第一ボタンを外し、手には細い革の紐を持っている。

それが何か、見ただけでこさめにはわかってしまった。


🎼☔️「……リード、なの……?」


🎼🍍「ああ。番には首輪だけじゃ足りないだろ。

ちゃんと、俺に繋がれてるって自覚しないと」


ゆっくりと、こさめの前にしゃがみこんだなつは、慎重に首輪の金具にそのリードを繋げた。

カチリという音がした瞬間、こさめは肩をびくりと揺らす。


🎼🍍「……いやなら、外すけど」


🎼☔️「……いやじゃない……」


口に出した自分の声に、自分自身が驚いた。

でも、嘘じゃなかった。

だって――


🎼☔️(こさめ、もう……この人から逃げられないって、知ってるから)


なつは無言でリードを引いた。

こさめの身体が自然と前に倒れ、ベッドの上に横たわる形になる。

手は優しいのに、引き方は容赦がない。


🎼🍍「声、出すなよ。壁薄いから」


🎼☔️「……っ」


なつの手が首に添えられ、ぐっと上を向かされる。

視界のすべてがなつで埋まる。


🎼🍍「目をそらすな。

番がαを見るときは、ちゃんと服従の目で見るもんだよ。

――教えてやるよ。どうやって“飼われるか”ってやつを」


こさめの喉が、きゅっと鳴った。



手が、首筋に触れる。

昨日噛まれた痕を、なぞるように。


🎼🍍「ちゃんと残ってる。お前、もう完全に“俺の匂い”だな」


🎼☔️「……なつくんの、におい……こさめ、わかる……」


🎼🍍「そう。お前の身体も脳も、もう俺しか受け付けない。

ちゃんと“俺仕様”に作ってやったからな」


🎼☔️「……あんまり、言わないで……」


🎼🍍「なんで? 嬉しいくせに」


くすくすと笑いながら、なつはこさめの耳元に息を吹きかけた。

鼓膜をくすぐる声。

熱がじわりと背中を這っていく。


🎼🍍「もっと気持ちよくなる方法、たくさんあるよ。

教えてやるから、覚えろ。な?」


🎼☔️「……うん……」


こさめは目を閉じた。

リードが引かれるたびに、身体が跳ねる。

αの匂いに包まれて、身体がじんわりと熱を帯びていく。


快楽ではなく、もっと深くて抜けられないなにか。

それが自分の中に染みついていくのを、はっきり感じていた。



しばらくして。

ベッドの端、こさめはなつの膝のあいだに座っていた。


リードを手に持たれたまま、

ゆっくり、喉を撫でられている。


🎼🍍「こさめ、お利口だったな。今日はちゃんと従ってた」


🎼☔️「……うん。がんばった……」


🎼🍍「かわいいな。

これからも、ちゃんとこうして、俺の言うこと聞ける?」


🎼☔️「……きける。こさめ、なつくんの番だから……」


🎼🍍「うん。よくできました」


ぽん、と頭を撫でられた。

なつの手はいつも冷たくて、でも、どこか安心する。


🎼☔️(なつくんに褒められるの、すき……

きもちいいことより、ずっと、気持ちよくなっちゃう……)


自分が“快楽”よりも“支配”に満たされていくことに、

こさめはもう気づいていた。


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