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和樹は少し傷ついたようだった、でも私は慌てて畳みかけるように言った
「あの時は康夫と喧嘩して寂しかったの!それであなたに少し愚痴を聞いてもらえたらそれでよかったわ! 」
カタカタ震える手から水がこぼれる
「私は一生康夫と別れるつもりもないし、彼を傷つけることも無いわ!、私の心は今でも康夫のものよ!彼を裏切らない!絶対に!だからあなたも忘れて!出ないと私は一生あなたに会わない!」
私は泣いていた・・・・
苛立ちと怒りの声・・・後悔しかない・・・私と康夫の家庭に不倫なんて存在しない、浮気もない!あれは誤ちだ、だって今和樹を目の前にしても何も感じない、惨めな気持ちになるだけ
康夫に知られたらどうなると怯え捲ってるだけ、彼は絶対許してくれない、自分の親友と自分の妻がなんて・・・、私はバカだったけどずっと良い妻だった、そしてこれからもそうだ
ヒック・・・・「康夫を愛してるの・・・私達の邪魔をしないで!」
たった一度の過ちで人生を崩す人もいる、私には康夫が必要だ
「わかった・・・だから泣かないで・・・康夫が変におもうよ」
ヒック・・・「ごめんなさい・・・」
和樹が悲しそうに言う
「これで決心がついたよ、俺は東京にたぶん永住すると思う、もう二度と君達の前に現れない、そして・・・・ 」
小さな声で彼が呟く
「(あの事)は墓場まで持って行くつもりだから」
「絶対そうして」
私は震える声で言った