あぁ、俺が代わりになれば、代わりになっていれば、あの人は助かったのに
俺よりあの人の方が、必要とされる人なのに
ごめんなさい、今日も俺は許しを求める
〜次の日〜
俺は久しぶりに学校に行った
友人は俺が学校に来た事に凄く驚いていたがいつも通り話してくれた
そうだ、あの鳥居のことを聞かないと
zm「なぁ、トントン」
tn「ん?」
zm「あそこの鳥居ってなんか噂、、、みたいなのあったっけ」
tn「?どうしたん、いきなり」
zm「いや〜気になってな」
tn「ふ〜んそう?」
zm「おん、」
tn「噂、、」
zm「なんかある?」
tn「あ〜確か、、」
zm「何!?」
tn「うぉ、、」
zm「あ、ごめん」
tn「いや、大丈夫、」
tn「あ、そんで鳥居の話やけど、」
tn「この本に書いてあった気がするし、読んでみたら?」
そう言ってトントンは俺に本を差し出した
zm「おぉ、ありがとうな!」
zm「また家で読むわ!」
tn「うん、」
しかしこの日は気分が悪くなって早退してしまった
〜家〜
zm「あ、本読まな、、、」
俺はトントンから借りた本を読み始めた
ー鳥居ー
あそこの鳥居には猿の偶像が置かれている
そこには、『鬼』となってしまった生贄の人間が封印されている
今でもその人間は封印されているそうだ
そしてその『鬼』は黄昏時に祠から出て来て、子供を殺すそうだ
たった数行、
だが、その数行がズッっと俺の心にのしかかった
猿の偶像、『鬼』となった人間、祠、そして
《封印》
この作者が噂話や、デタラメを書いた可能性もある、
しかし俺は、この話が本当である、と思っている
何も知らないのに、
、、、何も知らない?
本当にそうか?
昨日会った猿山、その猿山が居なくなる時には絶対に強風が吹いて目を瞑る
また目を開けると猿山が居なくなる
本当に無関係か?
もしも、その猿山が『鬼』となってしまった人間だとしたら?
別に全く有り得ない話ではない、
猿山が居なくなる時に強風が吹いて目を瞑る、普通は有り得ない
そして、黄昏時、
いつも猿山が消えるのは夜になった時、
猿山が俺の記憶の違和感と無関係とは思えない、
しかし今はもう黄昏時は過ぎているから明日に行くとしよう
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