テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
『BLACK cat school』〜スクールライフは恋と波乱!?〜
課外授業 もう我慢しません……
〜🍷🗝⭐️〜
医師 ルカス・トンプシー
※体育祭の練習の後に遡る――
『いったた…。』
『全く…また無茶を…。』
『無茶って言うか…さっきのは不可抗力……』
『はぁ…本当に貴方は優しすぎます。』
遡ること数分前。
体育館で学年合同練習していた時…。
『おいやめろよー!』
『おいよけんな!』
1年生の男の子達がボールを投げて遊んでいた。そしてそのボールが壁に立掛けていた
棒にあたりグラッと倒れ込みそうになる。
そして、その下にいた1年生の女の子に倒れそうになったのだ。
『うわ、やべ…っ。』
『っ、危ない――!!』
私は急いで
『え――?きゃぁぁぁ!』
『華さん――!!』
一斉に声を上げる。
ガラガラ……っ!!
『っぶねぇ…。おい、怪我ねぇか?』
全部倒れ切る前にボスキ達が棒を支えてくれた。
『は、はい。ありがとうございます、ボスキ先輩…っ。』
『ったく。おい、そこの1年。』
『は、はい……っ。』
『危ねぇことしてんじゃねぇよ。下手すりゃお前ら体育祭出られねぇよ。』
『す、すみません…』
『はぁ…それと、華。』
『ぼ、ボスキ… 』
『無茶してんじゃねぇよ。あんたに何かあったら俺は…』
『…ふふ、私なら大丈夫だよ。ほら。』
『…あ。腕、血が出てんぞ。』
『え?あ、気付かなかった…』
『華先輩すみません…』
『2人は悪くないよ、怪我しなくてよかった。』
ガシッ!
『へ?』
『華さん?貴方は保健室です。』
ベリアンに肩を捕まれニコッと微笑んで私を見ていたが目は笑ってない。
『え、えと…』
『問答無用です。』
私は華さんをお姫様抱っこして保健室に走る。
『私なら平気だよー!』
『ダメです!』
『……ベリアンさん足はえぇな。』
『ハウレス、この子達の担任って誰だっけ?』
『あぁ、確か…』
『いいよ、ハウレス、フェネス。』
『は、ハナマルさん。』
『お前らのクラスの担任は確かあの怖いエフィリン先生だろ?怒ると怖いって有名の。だからお前たちの説教は俺がやる。だからもうこんなことしちゃダメだからな。』
『は、はい…。』
『ほら、行くぞ。あんまんでも食べながら反省文書け。』
『ハナマルさん?誰のを食べようとしてるんですか?』
『なるほど…そんなことが。』
『はい…』
『ベリアンが華さんを抱えて来た時は何事かと思いましたけど…』
ルカスは器用に手当してくれる。
『少し染みますよ。』
ピトッ
患部に消毒液を染み込ませたコットンが当たる。
『んっ』
ピクっと肩が跳ねた。
『大事に至らなくて良かったです。でももうこんなことしちゃダメですよ。他のみんなが言うように…貴方に何かあったら……』
『そんな大袈裟――』
『…自覚してないんですね。』
『え?わっ!』
シャッ!ドサッ!
ベットのカーテンを閉められてベットに押し倒された。
ギシッ…
『貴方は…自分がどれほどほかの男に想われているか…知らないみたいですから…教えてあげないといけませんね。』
『あの、ルカス…っ』
『教師として生徒の華さんに教えてあげますね。ふふっ。』
『待っ――。』
『もう、我慢しませんよ――。』
と、ルカスの唇がゆっくり近づいて――
『…!』
(キスされる――!)
私は思わず目を閉じる。
『……なんて。冗談ですよ。』
『え?』
ルカスは私から離れる。
『ふふっ。少しからかい過ぎましたね。』
(抵抗もせず受け入れてしまうなんて…甘いな…華さんは。)
『この後は体育祭の後に聞きます。』
『え…?』
『華さん。私は貴方を教師としてではなく1人の男として…貴方が好きです。』
『っ……!』
『生憎私は教師ですから体育祭には出れませんが…告白なら自由ですよね?』
『え、と、あの…』
『返事は体育祭の後に聞きます。いい返事を期待してますね。』
『ルカス…っ。』
2年D組 ナック・シュタイン
パチッパチッ……。
『( ‘ -’ )ボー』
『あ、あの…華さん?』
『へ?』
『ホチキス…それ逆に止めてます。』
『え!?あっ!!』
私は生徒会室でナックのお手伝いをしていた。
体育祭のプログラムをホチキスに止める仕事だ。
『ごめん、私から手伝いたいって言ったのに…』
『大丈夫ですよ。予備はまだまだあります。』
『ごめんね……真面目にやります。』
『なにか悩んでるならこのナックが相談に乗りますよ。』
『ありがとう…ナック。でも、悩んでる…というか…。』
『?』
『っ…告白、されたの。』
『え?』
『だから、その……告白されたの。ルカ―― 』
『どこの誰ですか?』
『え?』
『華さんに告白した無礼な者は誰ですか?』
『ち、違うよ、ルカスに告白されたの!』
『…おや?ルカスさんに?』
『う、うん。体育祭の終わりに返事をして欲しいって……』
『それで悩んでるんですか?』
『うん…。』
『……なるほど。ふっ。先を越されました。』
『え?』
『私も同じということですよ。みなさんと。』
『ナックも……?』
『えぇ。体育祭で勝ち優勝したら華さん。貴方を頂きます。』
『え…?』
『つまり貴方が…我々に火をつけたんです。貴方を賭けた…本気の戦いに。』
『っ……!!』
『私は負けません。強いハウレスさんや頭脳明晰なフェネスさん…。戦略に長けたユーハンさんや…他の皆さんにもね。』
『ナック…。』
2年B組 ラムリ・ベネット
『あの、ラムリ…。僕だけ見てほしいってつまり…』
『はい。僕は……華さんが好きなんです。』
『っ…』
『他の誰にも…渡したくないです。』
『ラムリ。私は……』
『今…返事は聞かないです。だから…体育祭で優勝したら返事を聞かせてください。僕、がんばりますから。 』
ラムリの目はキラキラと輝いていた。
『ラムリ…。』
『貴方が僕の傍にいてくれたら…どれだけ幸せか…ずっと考えていたんです。華さんの笑顔が俺は大好きですから。その笑顔を僕のものにしたいんです。もう、我慢したくないので。』
『ラムリ…。』
次回
課外授業 このままずっと……
〜🕯❤️🩹🪡〜
コメント
2件
ルカスがド攻め( ´ཫ` )