市議会が主催した式典に出席したレオ・ドゥ・クルーゼルは、自身が聖女の考えに共鳴し、また聖女と懇意であるとも周囲に示せたことに成果を感じていた。
その後同時刻に教会に祈祷に向かった兄、ルークの様子を見張りに尋ねる。
「教会に行った兄上はどうだった。おかしなことはなかったか」
「殿下は道中気分を悪くされ、しばらくお休みの後祈祷されました。また、お疲れからか宮殿に帰ってすぐ具合を悪くされ、臥せっておいでです」
「寄り道はしていないな」
「はい」
体調を崩して寝込んでいるのなら、聖女のかわりにマクシスが兄の傍にいるのだろう。
ルークから聖女を遠ざければ、必然的にかわりに治癒をする者が必要になる。
元々ルークの治癒担当だったマクシスに任を戻したが、本当はマクシスも近づけたくなかった。
ルークの従兄弟で、昔から心を開いている********************
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