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#第1章:嵐の予兆
20xx年、x月x日東京の空は黒い雲に覆われ、冷たい雨が容赦なく降り注ぐ。
シクフォニのスタジオでは新曲「1ST OF ACE」の収録を控え、6人のメンバー 暇72、雨乃こさめ、いるま、LAN、すち、みことが集まる。
だが、水色担当の雨乃こさめの異変が、活気を重苦しい空気に変えていた。
こさめはソファに崩れ、震えていた。
顔は死灰のように青白く、額は冷や汗でびっしょり。 目はうつろ、激しい咳が胸を抉り、息は途切れ途切れ。
手足はガクガク、指先は凍てつき、命が抜け落ちるよう。数ヶ月、睡眠を削り、練習とファンの期待に応えようと無理を重ね、体は崩壊寸前だった。
🍍「おい、こさめ! 何だその顔! 起きろ!」
赤色担当の暇72が、びっくりしたような声で 叫び、こさめの肩をつかむ。
こさめは虚ろに呟く。
🦈「なつくん…ごめん…俺、大丈夫だから…」
咳が襲い、口を押さえた手に血がべっとり、床に赤い滴が落ちる。
🍍「血!? こさめ、ふざけんな! 横になれ!」
暇72の声は恐怖で震え、赤い情熱がパニックに変わる。
ピンク色担当、リーダーのLANが駆け寄り、額に触れる。
🌸「熱…40度超え! こさめ、病院だ!」
冷静さは崩れ、目に絶望が浮かぶ。
🦈「僕…歌わなきゃ…シクフォニ…6人で… 」
こさめは我慢し、立ち上がろうとするが、足が折れ、床に倒れる。頭はクラクラ、視界は暗く、喉は焼け裂け、呼吸は止まりそうだった。