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20XX年X月XX日 ■月■日、遂に完成した。俺が長年かけて研究してきたものが形になったのだ。しかしこれを使って何が出来るというのか?神になれるだとか馬鹿げたことを言われても俺は信じることが出来ない。だがそんなことはどうだっていいだろう。この装置があれば全てが上手くいくに違いないんだ。そうさ、何も問題はない筈なんだ。全ては順調なのだから。
まずはこの装置の名称を考えよう。そうだな…………「聖杯」なんて名前はどうかと思うがどうだろうか。ふむ、悪くないんじゃないか? それにしよう。今日からこれが「聖杯」だ。俺の夢の始まりだ。
まあ何事も初めが肝心と言うし、ここから始めていくとするか。そう、これからは夢の時代なんだ。誰もが幸福になれる時代が来るんだ。ああ、俺は今とても気分が良いよ。世界で一番幸せな男だと確信できるほどにね。だってもう何もかも上手くいく気がしてならないんだ。全ては神の思し召しであり、神のご加護があるんだから。
聖杯を手に入れた。これでまた一歩前進することができたわけだ。さて次は何をすればいいのか、そんなものは決まっている。もっと先へ進まなければならないだろう。その先には何があるか分からない。でもそれでも構わない。俺は聖杯を使って自分の願いを叶えたいのだ。その為にもこんなところで足踏みをしている訳にはいかない。それにこの世界ならきっと何とかなるはずだという妙な自信があった