注意*
・私の妄想でしかありません
・オリジナル主様がいます
(まだ見つかっていない設定です)
・苦手な人は閉じて下さい
しばらくすると、彼女はティーポットを持って戻ってきた。出してくれたお茶を飲んで一息ついたところで本題に入る。
🍷「それではリラさん、そろそろ質問をしてもよろしいでしょうか?」
💍「はい、答えられる範囲でしたら。」
🍷「まず、貴女の悪魔の力はいつでも使えるのでしょうか。」
💍「…いつでもとは?」
🦋「俺達は力を解放してもらわないと使うことができません。しかし貴女は使える…その理由を聞いても?」
💍「そういうことですか。私は、エルの許可さえあれば自分で解放することができます。でも、何故できるのかは分かりません。」
⭐️「え!?そしたら僕達も悪魔に許可をもらえればできるってこと?」
💍「……そうですね…貴方たち自身とそれぞれの悪魔が会話できる、かつお互いに信頼しあっているのならば不可能とは言えません。
しかし、今までのことを見る限り不可能に近いです。」
彼女が言っているのは悪魔化のことだろう。
🦾「まぁ信頼も何もないからな。」
🦋「悪魔とは無理矢理契約しているしね。」
🍷「ふむ、その事は帰ってから考えようか。とりあえず次の質問に移ろう。
リラさん、貴女はその力で隠しながら暮らしていると言いましたが、その効果はいつまで続くのでしょうか。」
💍「私が解除するか、私もしくは対象が死ぬ以外は続きます。つまり、悪魔の力もずっと開放しています。」
🦋「てことは力を解放したのは…」
💍「約3000年前ですね。 」
⭐️「3000!?」
🍷「なるほど。しかし、私たちとここまで違うとは流石に驚きです。
では次の質問です。絶望を経験したことはありますか?」
💍「…………はい。ですが覚えていません。」
彼女の表情が少し曇る。
🍷「それは貴女の年齢が22歳で止まったことと関係はありますか?」
💍「……この前、生まれつき紋章があることを話したのを覚えていますか?
実は、その時は正式な契約ができていない状態だったのです。私も契約の条件は貴方たちと同じでした。」
🦋「絶望…」
💍「そうです。まだ赤ん坊だった私は親に捨てられたことを絶望だと捉えなかった為、普通に年をとりました。そして22歳、何かしらあったのでしょう。気がつけばエルとの正式な契約は結ばれ、私は力を得ました。」
🦾「そもそも、契約する前からエルっていう悪魔がいるのはおかしくねぇか?」
🦋「確かに…」
💍「きっと契約が不完全だったがために、エルは呼び出されてしまったのだと思います。 」
⭐️「でもさ、普通勝手に呼び出されて赤ん坊の世話を悪魔がする?」
相手は悪魔だ。人を乗っ取ることもできたはず。
💍「それは多分彼の本能?のせいですね。エルは”コカビエル”という堕天使の悪魔でした。もともとが天使だったため、捨てられた私に情を持ったのでしょう。」
🍷「堕天使……なるほど…。これはもう一度屋敷で話す必要がありそうですね。
しかし、ここで重い話は終わりにしましょう。こちらからは後2つだけ質問に答えてもらいます。
それは、何を食べているのかと、何を着ているのかです。」
…………
彼女は豆鉄砲を喰らったような顔をしていた
💍「……それは随分と先程の質問より論点が違いますね。」
🦋「これは俺たちの後輩がやけに好奇心旺盛と言うか何と言うか…」
💍「ふむ、食事は主に森にある木の実や果物ですね。川にいる魚なども食べています。これはたまにですが、寿命などで死んだ動物も食べる時があります。この森は木の実などが豊富で食べ物に困ったことはありません。
服は全て私の手作りです。しかし、布は流石に作れないので100年に一度、街へ降りて買っています。ついでに色々買っていますが」
🍷「料理も服作りも全てご自分で?」
💍「えぇ、長く生きていると意外と上達するものですね。」
🦾「俺にはできる気がしねぇがな。」
⭐️「僕も。服は好きだけど自分では作れないなー。」
🍷「これでこちらからの質問は以上です。ありがとうございました。リラさんからの質問はありますか?」
💍「私からは一つ……
🍷⭐️🦾🦋「!」
彼女の言葉はとても冷たく真っ直ぐだった。
💍「正直、私には理解できません。己の権力を振りかざし自分の立場だけを考え、貴方たちを道具のように扱う貴族。民衆は誰のおかげで今生きているのかを考えず、理解しようともせず貴方たちに罵声を浴びせる。こんな者たちに、貴方たちが命を懸けて守る価値が本当にあるのでしょうか。」
🍷⭐️🦾🦋「…………」
💍「…私は見ていられません。何故命を削って戦う貴方たちが、守ってあげている存在に傷つけられているのですか?」
この問いを答えるのはあまりにも難しく、沈黙が流れるだけであった。
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