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店長:急にごめんね。深夜帯のバイト入ってもらっちゃって。
いつもは2人にお願いしてたんだけど
1人入れなくなっちゃったって 連絡が来てね…
あぁ、大丈夫っす、どうせ暇だったんで笑
でも深夜帯って何すればいいんですか
店長:あぁ…笑それについては深夜帯のメンバーに聞いてもらってもいいかな?
深夜帯はその人に任せちゃってて笑恥ずかしいんだけど、私知らないんだよね
そうなんすね
(周りを見渡す)
で、深夜帯の人ってどこにいるんですか?
店長:その人は2時から入るから、それまでは
昼間と同じ対応してもらってていいよ
どうせよっぽどのことじゃなきゃ人なんか来ないし
あ、そうなんすね。まぁいい感じにやっておきます
店長:うん。任せたよ
あ、あと「人は」来ないと思うんだけれど
念の為。絶対に深夜帯の人が来るまで
店内に人が居ないって状況を作らないで
サボらないですよ笑任せてください
店長:絶対にだよ。必ず、店の中に居てね
はい
店長:うん、ならOKそれじゃあ、大変だと思うけどよろしくね
俺は、この時気づくべきだったんです
店長が、看板のライトを消したことに
誰も入店できないようになっていた事に
深夜帯の人…
遅くね?
…(後ろを振り向く)
(2度見する)うわっ
???: #@&→#…♪:
なんだよこれ…目玉がひとつ…舌が長い…人間の原型をとどめていない…
???:遅れてごめんなさいね
その声はまるで、宇宙人?でも、人間では無いことはわかる
???:深夜帯の新人さん?
え、あ、はい
忌児:あぁ、ごめんなさいね〜…初めまして、私は忌児(いみに)と申します
深夜帯しかバイト入らないから、知らないよね〜私の事
あぁ、初めまして、えっと…
忌児:ん?あ〜、これ?まぁ察しの通り私人間じゃなくてね〜まぁ分類的には「神」に近いのかなぁちょっと私もね、その辺よくわかってなくて、気軽に忌児って呼んでくれていいからね
すいません、びっくりしちゃってえーと…いみにさん
忌児:お、対応力すごいね〜なら深夜帯のお仕事もすぐ覚えられそう!
店長さんから何か聞いてたりする?
深夜帯の人に聞けって指示受けてます
忌児:うんうん、そかそか、とりあえずはね、深夜帯はそ〜んなにお客さん来ないから
心配することはなーんにもないよあ、でも1個だけ、深夜帯のバーガーは一種類だけだから
あじゃあ楽なんですね
忌児:うんうん、楽々よぉあでも、必ず守って欲しいことが一つだけあって
…はい?
忌児:お客様には笑顔で接客ね、じゃあ私はバーガーの仕込みしてきちゃうから
(頷く)
本当に客来ねぇな
???:あの…
う゛、!?
???:驚かせてごめんなさい…ハンバーガーを3つ注文したいんですけれどあのね、パパと僕と芋虫おじちゃんで食べるんだ(人間…ではないが身長や声的に幼い少年だろう)
???の親:ふたつで十分です。芋虫おじちゃんは、お前のせいで死んだんだろ?(???に向かって)
???の過去↓
屋台:焼きたてのイモムシケバブだよぉ
美味しいよぉこれね、焼きたての芋虫ケバブ、人、人気だよォ、暑いうちに食べてねぇ
???:え、?なにこれ、!
屋台:ほら、これね、お祭りの名物、芋虫ケバブ、お前も食ってみるかぁ?これ芋虫ケバブ
???:え、これ芋虫おじちゃんじゃ…
屋台:あちょっと日本語ワカラナイ私はね、日本語ワカラナインダヨ私は、日本語が、ワカラナイえぇ
(ハンバーガー屋)
???:あ、ぅ…あ、え?しん、え、?
???の親:コワレチャタヨ、コレコワレチャタヨ。捨てていいか?このガキ捨てていいか!?
あ〜、はは…えーっとぉ…その…
???の親:、ん?お前…人間か?
忌児:お待たせしました〜ハンバーガー2つですね
???:あ、わーい、ハンバーガーだぁぼく、だいすき!
???の親:ありがとうございました。(二人で店を出ていく)
忌児:うんうん、大丈夫だった?
あの、あれってなんですか
忌児:あれ、じゃなくてお客様ね。うーん、説明が難しいなぁ
もしかしてなんですけど、深夜帯って人間のお客さん来ないんですか?
忌児:そうだね、というかマダクナルドは基本的に人間のお客様用じゃないからね
最初はその日だけのつもりだった。
だけれど、時給の良さと、いみにさんの
人柄もあって俺の深夜バイトは1ヶ月が経過していた
**
**
客???:ハンバーガーください
はい、一緒にポテトはいかがですか?
客???:うぇ゛いらない!
かしこまりました!今商品の方を用意するので少々お待ちください!
いみにさん!ハンバーガー1つお願いします!
忌児:うんうん、あーごめん、ちょっと在庫切れちゃってるなぁ
すみませんお客さん、今から準備しますので少しだけ奥のお席で待っててもらえますか?
大丈夫ですか?なにか手伝いますか?
忌児:あ、そうだなぁ、じゃあちょっとこっち来てくれる?
え、そこ、俺入っていいんすか?今までずっと入っちゃダメだって
忌児:あぁ、もう大丈夫だよ、入っちゃダメな理由は危ないからってだけだからね
あそうなんですね、じゃあ手伝いますよ
…うわ、こここんなに寒いんですね、いみにさんよく入れますねここ
忌児:うんうん、食材をを冷凍保存しておく場所だからね、仕方ないよ
ふーん…あ、これがうちのバーガーの食材ですか?
忌児:そだよ〜肉をミンチにしてパティにしてるの、それに私の愛情付きだよ
ふーん、じゃあこのミンチの塊ををパティの形にするってことですか?
忌児:そうそうそうそう、じゃあお願いできる?
…ん、?(ミンチの塊の下に、学生書がある)いみにさん、この肉って何の肉ですか?
忌児:…
いみにさん?いみにさん、どうしたんですか
忌児:あのね、この世界にはね、嫌われてる子供がいるんだよ。
ど、どういうことですか?子供?
忌児:そう。子供(ミンチの塊の棚の前に手を広げながら)誰からも誕生を祝われなかった子供。
(掠れた声がミンチから聞こえる、これは現実か?と思うくらい頭が真っ白になった)
ミンチからの謎の声: パパ…ママ、ここどこ…見えない…見えないよ…痛い、痛いよ、足が痛いの…うぅ…助けて…
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