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大きい音とともに、悲鳴。
慌ててホールへいくと、利用者様が転倒していた。なかなか起き上がることが出来ない様子。
○○「とりあえず横にしたままでいいから!」
スタッフにそう指示をし、声掛けなど、対応していく。
深澤「え、大丈夫なの?」
○○「意識はある。ごめん、バイタルセットと冷やすもの持ってきてー」
深澤「わかったー」
意識はありはするが、会話はできず、あまり動けない様子。
バイタルも、異常。もちろん転倒後だから高いのは当たり前だけど、低い……
ちょうどいいところに、夜勤の看護師がきた。事情を説明し、観察してもらうと、救急搬送となった。それからは、看護師に救急車呼んでもらい、私は上司、家族へ報告など、バタバタとしていた。
自分のスマホの着信なんて気づかなくて。
とりあえず、看護師が救急車に同乗することに。部長が施設にくるまで、居ることになった。
深澤「先に、照のとこいきな?俺、部長くるまで残るし。てか連絡は?」
○○「あ、忘れてた…」
そう言ってスマホを見ると、何件もの着信と、LINE。
○○「……っ!」
正直、怖い。この後の事も……
最近、ほんと、ちょっとした事で不機嫌になり、それからは拗ねてるんだろうけど、すごい冷たいし、かと思ったら、寝るまもなく求められ、正直、心身ともに疲弊してる。最初は嬉しかったんだけど。やっぱり最初だけなんだよね、みんな……
深澤「ん?」
そう言って、私のスマホを見た深澤くんは、苦笑いをした。
深澤「照らしいけど、ちょっと怖いな、これ(笑)あ、俺にもかかってきてる〜」
そう言って連絡する深澤くん。
深澤「あ、もしもしー?照ー?ごめんごめん!ちょっと職場で上がり際にアクシデントあってさー、その対応に追われてた。」
深澤「うん、○○も。○○はまだ今書類とかいろいろ、やってるー。部長くるまで居なきゃなんないのよ…」
深澤「え?うん、わかった、もうちょい待ってて?ごめん!うん!」
そう言って、電話話を切る。
○○「…何だって?」
深澤「駐車場で待ってるって。」
○○「そっか………私も連絡しなきゃだよね」
しなくていいなら。したくないけど、これ、しないと余計にダメなやつだよね……
深澤「…ん。もう少ししてからかけたら?」
数分ほどして、掛けてみた
○○「……もしもし?」
照「……なに?」
○○「……ごめんね?待たせちゃって💦」
照「……別にいいけど」
○○「……部長きて、説明したら終わるから、ごめんね?」
照「はいはい。」
そう言って、切られた。
すごい冷たい声……
私が悪いの?いけないの?仕事だし……
○○「………」
深澤「なんて?」
○○「…ん。はいはいって切られた。」
深澤「はぁ?……ったく。」
それから10分くらいで、部長がきて、事情を説明し、カメラで確認してから、私と深澤くんは帰れることに。
駐車場に行くと、あきらかに、不機嫌な照。
○○「…待たせてごめん」
照「……」
深澤「…照?」
照「で、どこいくの」
深澤「…ラーメン!」
照「は?それ、ふっかが行きたいだけでしょ?」
深澤「えー、だめ?ダメか……」
○○「……」
深澤「照?」
照「なに?」
深澤「あのさ、俺は慣れてるからいいけどさ、その不機嫌さ。どうにかならない?わら。○○怯えちゃってんのよ」
え?それ、言う?余計怒らせんじゃ…
照「……」
私の方をちらっと見たかと思えば、無言で。車を走らせた。
それが余計に怖いんですけど…
もう、やだ。
結局男の人はみんなこうなの?
信じかけるとこうなる。
甘えたのが悪かったんだよね
もう、甘えちゃいけない……