テラーノベル
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1mのトビズムカデにリードを犬のようにつけた156cmの小柄な謎の美女が声をかけた「私は在日ミャンマー人女性のソー・ハインよ、よろしくね。エカチェリーナ。」と明るく無邪気な笑顔で話しかけた。エカチェリーナ「よろしく、ソー・ハイン。ところでどこから来たの?この辺じゃあ見ない顔だわね。しかもでかいムカデ連れて大丈夫なの?不気味がられないの?」
ソー・ハイン「大丈夫よ。実は私はフリーク区から来たの。ところで一緒に渋谷行って話しない?白い目で見られても気にしないことが真の変わり者だからね。」と。
そう言って2人は江戸川区から渋谷区へ電車を使って移動するのだった。人々に不気味がられても気にせずに人混みの中を潜り抜け、渋谷区へたどり着いたのだった。
渋谷区スクランブル交差点にて
人々「キャー!!巨大なムカデがいる!!逃げましょう!!怖すぎる!!」と不気味に感じてパニックに逃げるのだった。
エカチェリーナ「ところでフリーク区から来たって言ったわよね?てことはTを知ってるの?」
ソー・ハイン「ええ、知ってるわよ。あの一個年下のTでしょ?同じ空エキ学園高校が一緒だったわね。まあ私は一人が好きな一匹狼だったけど、Tが私をクラスのマドンナのように祭り上げていたのは覚えてるわよ。まあ彼が私の実家がジビエ・昆虫食料理店を営んでることを知ってて彼を誘ったの。まあ5歳年上のバカ兄が作った熊肉入りのブリトーとかペルニルみたいなラテン料理を振る舞ったの。まあ私は解体と狩猟が得意なんだけどね。まあバカ兄とTはそっくりだけどね。」
エカチェリーナ「まさか、信じられないわね!おとなしくて穏やかなTとは思えないわよ!!」とムンクの叫びの如く驚愕するのだった。
※ソー・ハインの回想シーンになります。
1年前、場所は空エキ学園の放課後の廊下にて
T(当時16歳の高校2年生)「あなたはクラスのマドンナのソー・ハインですか?!!」とナンパして話しかけるのだった。
ソー・ハイン「ええ、そうだけど、クラスのマドンナって何ですか?意識してないけど。そんなことより、もしよかったら私の実家の店に寄らない?ジビエ料理があるわよ?」
T「行きたいです!!普段肉食べないから最高じゃないですか?!!」
ソー・ハイン「フフッ。では私に着いて着て。」
T「ありがとうございます!!」
ソー・ハインの心の声「Tみたいなノーミーが私の店に立ち寄るなんて初めてだわ…」
場所はソー・ハインの実家にて
ソー・ハイン「バカ兄が作った熊肉入りのブリトー、ペルニル、それからスズメバチの幼虫と成虫の唐揚げよ。」
T「美味そうじゃないですか?!!確かブリトーはメキシコ料理でペルニルはボリークア料理じゃないですか?!!」と。
ソー・ハイン「私の両親がハネムーンでメキシコとアメリカ、ボリークアに行ってきて、その思い出として持ち帰ったの。まあ私はパパと一緒にクマとイノシシ、鹿を捕まえて解体するのが特技だけどね。ママとバカ兄は料理して、店を営んでるって訳。まあ無駄遣いしたくない思いがあるから、毛皮は服や毛布として販売したりするの。寒さ対策になるからね。骨や爪は骨格標本にして博物館に寄付するか、趣味として針や錐、矢尻として使うこともあるわね。大変な作業だけど、仕留めた命は大事にしたいからね。」
T「だからここは自宅兼解体業とジビエ店なんですね!そうだ。ソー・ハインさんは狩猟するって言ってたけど、どうやってやるんですか?」
ソー・ハイン「『ダー』と呼ばれる武器で仕留めるの。」
T「ミャンマー刀のことですよね?ミャンマー最後の王朝のコンバウン朝時代にはよく周辺諸国やブリティッシュと戦ってたときに使われたあの武器ですよね?」
ソー・ハイン「そうよ。私より歴史に詳しいのね。どうやらその一族の親戚が私の先祖なのよね。実は私は4歳の時に山の中に入って凶暴なツキノワグマを滅多刺しにして首チョンパして解剖したことがあるの。」と笑顔で話した。そこで1mのトビズムカデがTに話しかけるのだった。トビズムカデ「私は厩戸王。よろしくね、T。言っとくけど、彼女はビルマと呼ばれることは嫌いなの。ミャンマーとしての誇りが持てなくなるから。」
Tの心の声「まさかアラウンパヤー様の子孫だったりして…まだ言えないな…初めて会ったばかりだから」
T「ええ。心得ています。」そう言ってメキシコ料理とボリークア料理のブリトーとペルニル、スズメバチ料理を食べるのだった。
ソー・ハイン「あなたはまさか、一般社会から来た人なの?」
T「そうですが。まあ私はノーミー社会が生きづらくて来たんですけどね。」
ソー・ハイン「怪しいわね、T。あなたには何か未練があるはずだから、心がノーミーなのね。」
T「くっ…痛いところつかないでください…私だって江戸川区から移住してきたけど、本当に生きづらかったんですよ。変わり者の一員になりたいですから。」
ソー・ハイン「あなたは何かに動揺しているわね。今のあなたは変わり者じゃなくて、ただの臆病者の中の臆病者なのよね。そういう気持ちでフリーク区へ移住してる人はあなたが初めてなのね。あなたはきっとその誰かに逃れるために、その痛みを上書きするために私をマドンナとして神格化したってことかね?」
T「….」
ソー・ハイン「言えないのも無理はないわね。あなたみたいなノーミーがこの家に来るなんて普通だったら勇気がいるのに、凄いわね。」
T「そうですか。」
※回想シーンの話を戻して現在の渋谷区に戻します。
渋谷でパニックが続く中、エカチェリーナが「……そうよ。あいつは臆病者よ。私と向き合わずに逃げた、卑怯な男。でも、その臆病者をここまで変えたのは、アンタたちなのね?」と、ソー・ハインの目を見据えていた。
ソー・ハイン「そうよ。まあ年下の彼はバカだし、鈍臭そうだったから、バカ兄だと思ってしばいたこともあるのよ。彼は本当に泣き虫で私にお腹をダイブして抱きついたこともあったからね。身長が一回りでかい彼が抱きつくからびっくりしたから首チョップで気絶させたんだけどね。」
エカチェリーナ「その兄も一緒なの?」
ソー・ハイン「まあね。イェ・ウェイっていうの。まあ彼はバカでお調子者だけど、根は優しいのよね。そう言うところがTそっくりなの。」
エカチェリーナ「……私があれほど恐れたTは、ただの『泣き虫気絶男』だったっていうの……?そう言えば、SNS見た?Tたちがアメリカのインディアナ州でいじめっ子たちをしばいた動画を。」と虚空を見つめるのだった。
ソー・ハイン「見たわよ、ルシアって子がいたわね。私の2個年下で180cmくらいのね。私の親友兼ライバルがクインビーの取り巻きに奴らに毒舌吐いたからね。」
エカチェリーナ「あのマチェーテ持ってた奴でしょ?!!『先に手を出してきたのはお前らでしょ』ってクインビーの奴らに言ったあの動画ね。まあ最後はリーダー格の女性がビビって小便漏らして、Tが後ろから首チョップしたのよね。」
ソー・ハイン「アレは本当にスカッとしたわよ。その動画のいじめっ子の奴らは中身がないのよね。」
エカチェリーナ「ルシアとあなたはどこで会ったの?」
ソー・ハイン「私が家族旅行でカリフォルニア州のホテルに行った時にでかいガラガラヘビが現れたから『ダー』を装備して2本で仕留めたわ。それを近くで見かけたルシアがマチェーテを装備して声をかけたの。それで迷惑にならないように、人気のいないところで決闘したの。」
エカチェリーナ「仕留めたヘビはどうしたの?」
ソー・ハイン「ガラガラヘビはホテルの部屋でこっそりママとイェ・ウェイが捌いて冷蔵庫に入れたの。」
エカチェリーナ「…っそう。それで決闘した時はどうなったの?」
ソー・ハイン「引き分けだったわ。」
コメント
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ああ、めちゃくちゃ面白かったです!ソー・ハイン、とんでもなくキャラが立ってますね。「ダー」で熊を仕留める4歳児エピソードには笑うしかなかった。彼女の無邪气な笑顔とヤバさのギャップがたまらない。それにTが「泣き虫気絶男」だったって知って、エカチェリーナの驚き方に完全に共感しました(笑)。渋谷のパニック描写も生々しくて、読みながらスクランブル交差点の光景が浮かびましたよ。次が気になる!