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【能力者名】ジャアムおじさん
【能力名】 ハングリーニコル
《タイプ:友好型》
【能力】 空腹を最高のスパイスに
する能力
【以下、細菌達の記録】
《放課後、米津高校校舎裏の花壇にて》
「妖怪沢どろり!!!俺と勝負しろォ!!!」
口裏痛見は表の《ボランティア活動》で
米津高校の花壇の清掃をしていたどろりに
そう言って能力をしかけた。
痛見の能力は《とてもいたいいたがりたい》。
声をかけた能力者に痛見とのタイマンバトルを強制するクソ能力である。
この能力をしかけられたものは決して痛見
とのタイマンバトルから逃げることができない。
ガチのクソ能力である。
「ああ?….ハァ….とりあえず花壇の清掃が終わってからでいいか……?」
2日に一回くらいのペースで痛見にタイマンバトルをしかけられ、やれポケポケだの
やれベーブレードなどやれ能力なしの殴り合いなどをしかけられ続けた妖怪沢どろりは
心底めんどそうにそう言った。
「おう!!!!放課後、《命辛辛》の激辛担々麺早食い対決で勝負だ!!!またなァ!!!!!!」
勝負勝負勝負勝負とくりかえしながら痛見は
どろりの元を去っていった。
「面白そうじゃん☆ボクも行こっと。」
どろりの所属する《ボランティア部》のメンバー、恋原表裏一体は
自らの能力《裏表ラバーズ》でイケメンになったり美少女に戻ったりしながら自撮りを
撮っていた。
「俺は先に帰るぞ。」
どろりの所属する《ボランティア部》のメンバー海街心蔵はめんどくさそうに花壇の雑草を取りながらそう言った。
彼はこの後一人カラオケに行く予定だった。
かくして表の《ボランティア活動》を終えた
《ボランティア部》のどろりと表裏一体は
痛見とともに激辛担々麺専門店《命辛辛》の暖簾をくぐった。
どろりはこの時少し油断していた。
この後《命辛辛》にて 《ODDS&ENDS 編》以上の命の危機が 訪れるとは夢にも思っていなかったのだ。
《命辛辛編②に続く》