テラーノベル
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街の四丁目に、一軒だけ明かりのついた家があった。玄関には、家族写真が飾られている。
父、母、娘。
三人とも笑っていた。
食卓には、三人分の夕食。
湯気は立っていない。
椅子も、食器も、何年も前から
そこにあったように冷え切っている。
壁には、子どもの字で書かれた
紙が貼られていた。
『お父さん、お母さん。
明日はちゃんと帰ってきてね』
その紙の下には、別の紙があった。
『帰ってこなかった』
コメント
1件
むなさん、第7話読みました……。冷めた食卓、時が止まったままの家族写真、それに「帰ってこなかった」の文字。お子さんの願いがひと言で切なくて、何も言えなくなりました。ずっと待っている家がある、その重みがじんわり来ます。続きがすごく気になりますね……。