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「ふわぁ〜、!おはよ」
「あら、起きたの?おはよ」
朝、ジュージューと音の聞こえるフライパン
ソーセージを母が焼いてるところだった
「あ、そういえば!1位の子にアプローチできたの?」
「あ、うん。アプローチは出来た、」
「勉強は昨日しなかったの?」
「勉強は出来なかったから今日やる」
「一応学校の休憩時間にやるつもりではあるけど放課後もやりたかったなぁ…」
「まぁ、せっかくの機会だからね。塾に連絡とってみるね」
「….ほんと!?」
この頃母は、勉強のためだったら少し甘くなった
僕がタヒのうとしたその日から
おそらく警察からの注意を受け、まずいと、感じたのだろう
母は、世間体のためならなんだって利用するような人だ
虐待でもし捕まったら世間体もくそもない。
だからだろう、そんなことは分かりきっていた
でも母の優しさが僕にはとても嬉しかった
「もしもし!霧雨です〜、」
その声を聞きながら洗面台で支度をする
とはいえ、どうせ誰にも見られていない人間だ
だから髪型にはたいしてこだわりは無い
でも毎日同じだと安心感はある
だからいつも通りにセットしている
「はい、はい、あ、良いですか?」
母の声が聞こえる
電話で声が高くなるのは全家庭共通らしい
「あ、よろしいですか!?ではそういう事で、はいー、!」
親は電話する時、相手には見えないはずなのに相槌をうったりお辞儀をしたりしている
あの行動にどんな意味があるのか知りたい
見えないなら意味がないじゃないか
別に相槌や会釈をしたところで見えないのだから印象や影響は変わらない
そんなことを思いつつ支度を終え、朝食を食べ始める
「いただきます」
「あ、塾休めるって。しっかり休みなって伝言」
「了解」
短い会話。でも母とはこんな会話しかしたことがないのだった