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次の日の昼休み、教室で一人で席についていると委員長が声をかけてきた。
「兄の忠告を聞き入れたみたいね」
忠告なんてされたかな。何百発と蹴られ殴られ、最後には銃口まで向けられた覚えしかない。
「とりあえず、おまえの言う通り教室で奴隷に奉仕させるのはもうやめる。それでいいんだろ?」
「私がどれだけ言っても聞く耳持たなかったのに、柔道黒帯の兄に言われると素直に従うんだね。相手を見て態度を変える臆病者はあなたの方じゃない!」
委員長は勝ち誇った顔をして立ち去った。最強魔王の余がいつになく低姿勢になったというのに。恩を仇で返された気分だ。