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愛の病(Ai No Yamai)
attention
・ブルーロック本編とは別軸です
・虐め、嘔吐、自傷、差別的な表現があります
・烏が先天性難聴、パニック障害
・手話、または普通に会話してる場合、『”』はとっております。
・烏、乙夜『』凪「」
・決して虐め等を助長する意図ではございません
・誤字脱字もあるかも
・烏、凪sideあり
大丈夫なら本編どうぞ!
凪side
烏の目が覚めないと聞いて、本当に悲しかった。この感情も、幼い頃にはなかったな。
その日は、1日中乙夜と泣いた。
冗談っちゃ冗談だけど、体の水分なくなるんじゃないかってぐらい泣いた。
あれから、烏のお見舞い行くことは、なかった。でも、烏のことは頭から離れない。
「なんでだろ…」
乙夜とも相談したり、喋ったりすることが増えた。今日は、俺の心の、謎の”もや”についてだ。
『もや?』
「そ、烏といた時もなんだけど、心がもや?ってして、鼓動が高鳴るっていうか、…なんでだろ、」
初めての感情。胸が熱くなる。若干、苦しい気もする。
『ふーん、そっか、(くす、』
「なんで笑ってんの」
『いや、なんでも?』
「…どうゆうこと?」
全く意味がわからなかった。しかし、乙夜が口にした言葉は、身の回りで良く聞く言葉だった。
『多分”恋”じゃない?』
「恋…?」
この感情は、恋というのか?
『そ、御前の場合、全然有り得るよ』
でも、恋って異性にするもんじゃ…?
『そンなの決まってるワケないじゃん。好きになる人って、人それぞれ違うし』
「そう…そう、なのかな…」
同性でも、いいのかな。
恋心を抱いた。初めて。でも、この恋が実ることはない。
一生叶うことのない”恋”をしてしまった。
だって、烏は───
そして、同性ってこともあり、烏が受け入れてくれるのかすらもわからなかった。
恋ってものを知ってから、余計に烏の事を考えるようになった。
「烏ッ…」
これもとある日。
俺に、俺たちに、奇跡のような知らせが届いた。
久々に病室へ行った。院内の匂いが、あの頃を思いださせる。
足を速め、烏が”いた”病室へ向かった。
『な、ぎ、、おと、や、ッ…?』
そこには、
今起きたであろう、吃驚する程色白い、見慣れた青年がいた。
「か、ら、すっ…」
涙が零れた。止まんなかった。勢い余って、抱きついた。
こんなにも痩せて、元々サッカーをしていたフィジカル命の人間(せんしゅ)だとは思えない身体だった。
『烏ッ…、』
乙夜も涙を流してた。”泣いてるところを見た事がない”という噂の乙夜が。
「ごめんっ、烏ッ゛、俺…」
あの時、自殺…未遂だったけど、防げなかったこと。未だに後悔していた。もし烏が戻ってくるなら、どうしても謝りたかったんだ。
「ごめん、ッごめん、…」
その時、ふわっと何か温かいけど、冷たいものに包まれた気がした。
『な゛き゛、(ギュッ』
「烏ッ…、?」
『ぁ、い、ぁお、…』
「ッ゛……」
そんな、”ありがとう”なんて。
俺は何もしてあげられなかった。できなかった。
『凪と乙夜が居てくれたから、俺は、目覚めれたんやで、』
『「ッ、烏ぅ…!」』
2人同時にまた泣き出してしまった。烏の優しさに、”救われた”。
何はともあれ、烏が戻ってきてくれて良かった…
烏side
自殺に失敗した。
あの時、凪は止めてくれた。嬉しかった。けど、自分で選んだ事やし、戸惑いはあまりなかった。
飛び降りてからの記憶は薄い。頭に救急車らしき音が響くだけやった。
目が覚めたのもホンマさっき、凪達が来てくれたときや。起き上がる時、身体中が痛かった。
「ごめんっ、烏ッ゛、俺…」
なんで謝んねん。なんも悪ないやろ…。止めてくれようとしたのに。謝りたいのは俺の方や…。
『な゛き゛、(ギュッ』
「烏ッ…、?」
『ぁ、い、ぁお、…』
「ッ゛……」
凪はめっちゃ泣いてた。乙夜も。
俺の復活を、喜んでくれる人なんて、いるんやって思った。
嬉しい。
凪side
『…!』
『どしたの?』
『花…綺麗やなって思って、…』
『ストックって花らしい。凪が選んでくれたんだよ』
『そうなんか…/』
烏の頬が赤く染まった気がした。
喜んでくれてんのかな。
「花言葉が”見つめる未来”なんだって。烏に早く目覚めてほしいし、また喋りたいなって思って…」
『ッ、ありがと…/』
優しく微笑む彼の顔が”好き”。自分でなんでも抱え込んじゃうのに、俺たちにだけ頼ってくれる彼が”好き”。
いつの間にか、俺は”好き”という気持ちが抑えられなくなった。
だって、好きな人が戻ってくれたんだから。
ℯ𝓃𝒹
コメント
4件
ほんと最高すぎます😭😱 るいせんがばがば
もーやばいです涙腺ガバガバになりそうですよ😭😭😭目覚めてよかった😭😭😭😭😭