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【登場人物】
・菜猫(なお)
この物語の主人公。
忍者の里で育ったくノ一。
普段は少しツンツンしていて警戒心が強いが、
仲良くなるとゆるくマイペースな性格。
任務中は雰囲気が変わり、とても冷静で判断が早い。
屋根の上や高い場所を移動するのが得意で、
猫のように身軽。
武器は肉球型の穴が空いた手裏剣と猫型クナイ。
黒猫の相棒「ツナ」と行動している。
・ツナ
菜猫の相棒の黒猫。
基本は菜猫にしか懐かないが、
気まぐれで人に近づくこともある。
危険を察知するのが得意。
・???
夢を歌で届ける六人の男達。
現代で活動する歌い手グループ。
【Prologue】
夜。
満月が街を静かに照らし、
春の風に乗って桜の花びらが舞っている。
その屋根の上に、一人の少女がしゃがみこんでいた。
黒の桜があしらわれた忍装束。
黒いフード。
そして、その隣には一匹の黒猫。
「……ここ、どこ。」
少女――菜猫は小さく呟く。
見下ろした街は、
これまで見たことのない景色だった。
高い建物。
明るすぎる灯り。
里とも、任務先とも違う。
「知らない場所……。」
黒猫のツナが小さく鳴く。
「にゃ。」
その時。
下から声が聞こえた。
「え、ちょっと待って。」
「屋根に人いない?」
菜猫はゆっくり視線を下ろす。
そこには、数人の少年たちが立っていた。
こちらを見上げている。
「……見つかった。」
菜猫は小さく息を吐いた。
ツナがまた鳴く。
「にゃ。」
次の瞬間。
菜猫は屋根から軽く飛び降りた。
――音もなく。
ストン、と地面に着地する。
「え!?!?!?」
驚く声が上がる。
当然だ。
普通の人間なら、
この高さから飛び降りることなどできない。
菜猫は少し首を傾げた。
そして一言。
「……忍者。」
静かな夜に、その言葉が落ちる。
だが――
その瞬間。
菜猫の表情がわずかに変わった。
「……。」
空気を読むように、周囲を見る。
「……気配。」
ツナが毛を逆立てる。
「シャー……」
この街に来てから初めて感じた、
嫌な気配。
遠く。
けれど確実に――
「……敵?」
菜猫は小さく呟いた。
その視線の先には、
「……。」
少しの沈黙。
そして菜猫はフードを深くかぶった。
「……任務。」
月明かりの下で、
くノ一は静かに立ち上がる。
まだ誰も知らない。
この出会いが――
歌い手達と忍者の物語の
始まりになることを。
コメント
7件
おぉー、私も登場してみたい ✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。