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◇◇◇◇◇
なんとか、暗くなる前に皇国に到着!
いつも通り、王城の屋上に戻ってきた。
「カグヤ様!お疲れ様でした。」
「問題ないわ。ほれ、肩に乗るぞ!」
「はい、それじゃ、部屋に戻りますか。
あ、エルザさんの装備お返ししますね。」
部屋に戻るとエメ様と一緒にミラ様も待っていた。
「エルザ!本当にごめんなさい!
私は……。」
「ミラ様。話はユメさんから聞きました。
ミラ様も無事で良かったです。
それと、エマ様がいうには、今回のことは結果オーライだそうです。
それで私も救われました。
私もそう思うようにしようと思います。」
「うう……。エマ、エルザ、ありがとう。」
「エメ様もお久しぶりでございます。」
「そうね。エルザもよく頑張ってエマを助けてくれたわ。ありがとう。」
「とんでもございません。
結局、ユメさんたちのおかげでエマ様が無事で、本当に良かったです。
私は何も……。」
「まあいいわ。
とにかくエルザには感謝してるのよ。
エルザも久しぶりの王都でしょ。
ゆっくりくつろいでね。
部屋を準備するからね。
あとは、私たちに任せて!
しばらくは王都にいるのよ!わかった?」
「はい、お言葉に甘えてお世話になります。」
「それじゃ、お腹空いてるんじゃない?
夕食を準備しているから一緒に食べましょう!」
気づいてるけど、突っ込むのやめた。
たぶん、みんな気づいてる。
エメ様が全身の服装を黒づくめにしてることを。
食事の場に行くと皇王様がエルザに話しかけた。
「エルザ!よく無事で戻って来ました。
エマのこと、本当に感謝します。
あなたには、これからも皇国の力になってほしい。よろしくお願いしますね。」
「はい、もったいないお言葉。
これからも忠義を誓います!」
「良かったわ。今回の件が終わったら、あなたにお願いがあるの。
今は詳しく言えないから、王都で待機しててね。」
「承知致しました!」
「では、私はこれで失礼するわね。
ゆっくりくつろいでね。」
エルザさん、かちこちに固まってるよ!
これが普通の反応なのかもね。
僕たちが緩すぎなんかな!
食事は、エメ様、エマに加えて、ミラ様も一緒なんで、王女揃い踏み!
エルザさんは恐縮しまくりで、あまり進んでない。
「エマ!ちょっとエルザさんをフォローした方がいいんとちゃうかな?」
「そうだね!」
「エルザ!ずっとそんな感じだと疲れるわよ!
もっとリラックスして!」
「はい、承知致しました。」
はい!それって逆効果やと思います!
「うーん、もう!硬いわね!
そーだ!今日はエルザも一緒にお風呂に入りましょうよ!
そうしましょう!エメ、いいわよね?」
「うん、もちろんいいわよ!」
「エルザ!いい?」
「はい、ありがとうございます!
ご一緒します!」
「それじゃ、決まりね!」
えっ!?
大事なこと言ってないと思うんだけど……。
僕も一緒になると思いますが……。
今日はさすがに違うのかな?
さらにエメ様が追い討ちをかけて爆弾発言!
「あ!それなら、ミラ様も一緒にどうですか?
せっかく、姉妹仲直りしたことですし。」
「エマ、いいの?」
「もちろんいいですよ!」
「そう、それなら一緒に入ろうかしら!
何年振りかしらね?
子供の頃以来だから。
ふふ。あなたたちが姉妹でよかったわ。
ほんとに今までごめんなさい。
許してくれてありがとうね。」
エマも最初に言ってたもんな。
ミラ様は厳しいけど、悪い人じゃないって。
仲直りできて本当によかった。
エメ様もエマもすごいよ。
って、大事なこと言ってないけど、やっぱり今日は僕抜きでお風呂っぽい。
いやー、そんなことはないような気がする。
言った方がいいのか?悪いのか?
よし!黙っとこ!
せっかくの機会やし。
ダメなら僕が出ていけばいいだけのこと!
開き直れ!
ソワソワの続く中、食事と団欒の時間が過ぎていく。
どうなることやら……。
◇◇◇◇◇