テラーノベル
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wt「 俺 、ホストになる事にした 。 」
何時も通り渡辺先輩の家で煙草をふかしていると急に渡辺先輩が言った。
俺は耳を疑った。
mg「 え … ? は 、? 」
mg「 なんで すか 、 」
wt「 大学行ってる先輩がホストしてて 」
wt「 渡辺どう? って 誘われた 」
wt「 給料高いし 。 」
mg「 俺もホストなります 」
間髪入れず出た言葉。
渡辺先輩について行きたい。
例え危険な世界でも、
例え渡辺先輩が何処へ行こうとも。
wt「 御前 俺のこと好き過ぎんだろ 、笑 」
wt「 まぁ 良いよ 。 」
wt「 今度 先輩に訊いてみる 」
mg「 俺 行きます 。 」
先輩が俺以外の所で知らない人と逢ってるのが嫌だった。
wt「 御前 バイトしてんだろ 。 」
mg「 辞めます 。 」
wt「 御前 馬鹿だな 、笑笑 」
wt「 でも そんなトコも好き 。笑笑 」
先輩に 好き って言われる度に胸が跳ねる。
嬉しい、
もっと好かれたい、
先輩を 俺のヒト にしたい、って。
wt「 分かったよ 、笑 」
wt「 今度 先輩ん所一緒に行くぞ 」
mg「 はい っ 」
あれからホストになってどれ位経ったか分からない。
ホストの世界は思っていたよりも腐っていた。
ホスト…と云うより此の歌◯伎町周辺。
喧嘩やトラブル、犯罪なんて言葉で完結しない位ヤバイ事。
蝕まれた世界に正義を語る奴なんて居ない。
そんな世界で俺らは生きていた。
有り難い事にも俺と翔太先輩はホスト界で人気No.1、No.2と云われる程の存在になった。
客も増え、収入も高く安定する様になった。
そして俺と翔太先輩は共同で歌◯伎町のボロアパートの一部屋を借りた。
つまり一緒に暮らしていると云う事。
意外にも2人で暮らしている割には快適で寧ろ楽しい位だ。
mg「 先輩 行きますよ 、 」
wt「 御前 待てって 、 」
wt「 後 隈 消すだけ … 」
wt「 出来た 、 」
先輩が出てきて鍵を閉める。
俺も先輩も今日はばちばちの黒いセットアップ。
スーツと迄は行かないけどそれなりにビシッとしてる服。
ホストは見た目が命。
ちゃんとメイクだってする。
只今の時刻は夜7時。
俺らホストは夕方を過ぎてから活動し始める夜行性の人間だ。
今日はそこ迄店は賑わっていなかった。
働いている側からすると賑わっていない方が楽ではある。
しかし有り難い事に俺と先輩には次々と指名が入る。
そんな中でもやっぱり俺は遠目から先輩を追ってしまう。
夜が深まるとカネを持ってそうなご婦人やご令嬢が続々と入店してくる。
そんな人達のお目当ては大体俺か先輩。
ご令嬢はご令嬢で年齢が若いから色々と話を合わせるのが面倒だし、
ご婦人はご婦人で流行り等を知らない為此れ又話を合わせるのが面倒。
まあ俺らの世界なんて
どれだけ愛想良く話を合わせられるか、
とか云う能力で生き残るか死ぬかが決まるけど。
「 蓮さん、指名入りましたー 」
「 2番テーブルさんですー 」
mg「 了解でーす 」
俺は髪のセットを軽く整えバックヤードを出る。
そしてあらゆる話し声が聞こえるテーブルを抜け指名されたテーブルへと着く。
其処には先輩も居た。
指名したのは何時もカネを払ってくれるオバサン。
mg「 やっほ 〜 ママ 」
mg「 指名 ありがと 」
「 あら、蓮く〜〜ん♡ 」
「 翔太くんも来てくれたのに蓮くんも来てくれたの〜〜? 」
mg「 だってママ 最近 毎日来てくれるっしょ ? 」
mg「 そりゃ俺も先輩も来るよ ? 」
mg「 ね ー ? 先輩 」
先輩に視線を送る。
するとやっぱり先輩、 気付いてくれた。
wt「 そうだよ ? ママ 」
wt「 ほら ママ 、今日もタワー入れてよ 」
mg「 俺もタワー 欲しいな 〜 」
「 もう〜〜〜 こーんなイケメン2人に言われたら入れるしかないじゃない〜〜〜♡♡ 」
なんて2人で協力して此のオバサンから出来るだけカネを巻き上げる。
日が変わった時刻。
オバサンは翔太先輩とアフターへ行った。
俺は妙に心が落ち着かなくて2人の跡をつける事にした。
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コメント
2件
えもう面白くなりそうな展開…😇 次も楽しみに待ちます💖
